ワールド制作時のよくあるトラブルに対する解決方法

ワールド制作において「こんなトラブルもよく起きます」などの情報をこちらのフォームから提供いただければ、追加を検討するように致します!

Unityのプロジェクトが開けない場合

clusterの公式サンプルプロジェクトはZIP形式で配布されていることが多いです。ZIP形式の状態のままだと、うまく開くことができません。
お使いのパソコンに合わせた解凍方法で解凍した上で、プロジェクトを開くようにしましょう。

Unity Hubを利用する場合、下記のようにそのプロジェクトフォルダが存在する階層が表示されます。その階層にプロジェクトフォルダが存在しない場合(移動してしまった等)は、プロジェクトを開くことができません。開けなかった場合は、指定するフォルダの階層が合っているか確認しましょう。

ワールドのアップロードに失敗した場合

コンソールログに下記のエラーが出ている場合

こちらのエラーログは unity の再起動で直ります。アップロードに問題はありません。

Unity Asset 「AllSky (Free)」に入っているC#スクリプト AllskyFree_Menu.cs が原因となっています。
Assets > AllSkyFree にある AllskyFree_Menu.cs を削除することで解消できます。

Unity Asset 「Standard Assets」に入っているC#スクリプト FirstPersonController.cs が原因となっています。
Assets > Standard Assets > Characters > FirstPersonCharacter > Scripts にある FirstPersonController.cs を削除することで解消できます。

「Configurable Enter Play Mode」が ON になっていることが原因です。
Edit > Project Settings > Editor から「Enter Play Mode Options」をオフにしてください。

Resources > unity_builtin_extra のフォルダ下にあるDefault-Checker-Grayなどの標準テクスチャはiOSでは利用できないため、他のテクスチャを使うようにして下さい。

古いハードを利用しているときにこのエラーが出ることがあります。
Edit > ProjectSetting > Quality > Inspectorから、Anti AliasingをDisabled(無効)にすることで解消できます。

Post Processing Stack v1をUnity2018.3以降でビルドするとエラーが出ます。
Post Processing Stack v1を削除し、必要であるならば後継の Post Processing Stack v2 を利用してください。
PostProcessingを使ってワールドをより魅力的にする方法

ワールドアップロードウィンドウに下記のエラーが出ている場合

PreProcess、 Windows、Mac、Android、iOS、PostProcess のいずれかが Failed になっている場合、現在作業中の Unity プロジェクトに適切に Build Support が導入できていない可能性があります。Build Support の導入方法はこちらの記事をご覧ください。

また、現在利用しているバージョンにどのモジュールが入っているのかを確認する方法については「Unity Hub > インストール > Creator Kit ドキュメントに記載の推奨バージョンの三点リーダ > モジュールを加える。」によって確認できます。

プロジェクトに入っている関係ないスクリプト(clusterではC#は使用できません)がビルド時にエラーを起こしている場合もありますので、必要なBuild Supportがすべてインストールされていても問題が解消されない場合は、そちらもご確認ください

アップロードシーンに「MainCamera」というTagの Camera が設置されてしまっています。
ワールドに必要なければ Camera を削除してください。
もしワールドのギミックとして利用したい場合は、MainCamera のTagを Untagged に変更して利用してください。またワールドに Camera をそのまま設置してしまうとプレイヤーの視界が固定されてしまうので注意してください。

Camera を置く場合は Inspector の Tag を変更しよう

「!」マークのウインドウが出てUnityが強制終了した場合

原因の切り分けのために、まずは最小構成でのアップロードが出来るかどうか確かめてください。サンプルプロジェクトをダウンロードし、Minimal sampleというシーンを開いてアップロードします

最小構成でアップロードできる場合はプロジェクトの問題、最小構成でもアップロードできない場合はシステムそのものの問題の可能性が高いと考えられます。

Unityは常にログファイルを残しており、それを確認することでクラッシュの原因が分かることがあります。ログは以下の場所に保存されています。

  • macOS:~/Library/Logs/Unity/Editor.log
  • Windows:C:\Users\username\AppData\Local\Unity\Editor\Editor.log ※usernameは自身のユーザー名

このログはUnityを再起動するたびに上書きされるため、Unityのクラッシュ直後に確認する必要があります。

テキストエディタでEditor.logファイルを開き、「Crash」という文字列を検索します。その前後にエラーメッセージが残っていたり、直前でクラッシュの原因となるファイルを読み込んでいることが多いです。なお、Editor.logにはPCのユーザー名など個人情報が含まれています。他の人に見てもらう場合は十分注意しましょう。

プロジェクト内にCluster Creator Kitと無関係のスクリプトファイルが含まれている場合にクラッシュすることがあります(ワールドに利用していなくてもプロジェクト内に含まれるだけで影響します。またclusterのワールドではCluster Creator Kit以外のランタイムのスクリプトを利用することはできません)。不要なスクリプトファイルを削除してみてください。

Windowsではフォルダの階層が深すぎたりフォルダ名・ファイル名が長すぎる場合にビルドが失敗することがあります。

長すぎるファイル名がないか確認し、またプロジェクトをCドライブ直下など浅い階層に移動して試してみてください。

上のようにファイルパスが長い場合はCドライブ直下にファイルを移動すると下のようにファイルパスが短くなります

OSなどのシステムの不具合によりクラッシュする場合があります。OS、あるいはDirectXやグラフィックドライバーを最新版に更新してください。

メモリ容量の小さいPCや、同時に多くのアプリケーションを実行している場合などに必要なメモリを確保できずクラッシュする場合があります。タスクマネージャー(Windowsの場合)などでメモリの使用状況を確認してみてください。

HDDやSSDといった保存領域の容量が不足している場合にもビルドに失敗する可能性があります。不要なファイルを削除するなど、容量に余裕を持たせてください。

アップロードしたワールドがUnity上とでは色味が違うと感じた場合

Unity上とclusterのワールドとして見た際に色味が違って見えることがあります。
色々な原因がある場合もありますが、下記の設定を行なっていない方は、下記設定を行うことで改善されることがあります。

  • 「Edit」> 「Project Settings」から 「Player 」内の「Other Settings」 > 「Rendering」 > 「Color Space」の設定を「Linear」にしてください。

特定の環境下でワールドが真っ暗になった場合

特定の環境下でワールドが真っ暗になる部分があります。

この場合、ライトの設定で改善することができます。

「Environment Lighting > Source」を変更することで改善されることがあります。

Color
Gradient

Unity右側の「Lighting」内の「Environment」の「Environment Lighting > Source」を「Color」か「Gradient」にしてください。

その後、色を設定できるようになります。
設定した色が影の色になります。明るくしたい場合は白に近い色にしましょう。

ライトベイクを行うことでも改善することがあります。

ただし、この方法はライトの設定によっては予期せぬ見た目になってしまう場合がありますので、ライトベイクを触ったことがない方は基本的には上記の方法がおすすめです。

ライトベイクについては、こちらの記事を参照してください。

ライトベイクは「Lighting」の下の方にある「Generate Lighting」から実行することができます。

アクセサリー関係

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