「カテゴリ:はじめてのワールド作成」では、「cluster」アカウント作成からワールドアップロードまで手順に沿って説明しています。
ワールドをつくってみたい方はまずご覧ください!
本記事では、「cluster」でワールドを制作・アップロードするために必要な環境構築について紹介します。
具体的には「cluster」のワールド作成に必要なツールである「Unity」と、バーチャル空間を制作・アップロードするために必要な「Cluster Creator Kit」の導入手順について説明します。
Contents
ゲームエンジン「Unity」とは?
「Unity」はUnity Technologies社が提供する2D / 3Dゲーム開発環境です。
ゲーム制作に使用されるほか、製造業、映像制作やアニメーション制作、建設業など幅広い分野で利用されています。
「cluster」では「Unity」を利用して、バーチャル空間を制作・アップロードします。
「Unity」は個人で非商用なら無償で利用可能となっています。
もっと詳しく知りたい方は公式HPをご参照ください。
「Cluster Creator Kit」とは?
「Cluster Creator Kit」はclusterが提供する開発キットです。
「Cluster Creator Kit」を「Unity」に導入することで、「cluster」に自分だけのワールドを制作・アップロードすることができます。
また、「Cluster Creator Kit」内のItemやTrigger、Gimmickを使用することでさまざまな体験をつくり出すことができます。
Creators Guideでは、「Cluster Creator Kit」でどんなことができるかを紹介しています(下記は一例です)。ぜひご参照ください!
これらの記事はカテゴリー: 「Cluster Creator Kit」を使ってみる にまとめています!
「Unity」をインストールする
バージョン・プロジェクト管理に便利な「Unity Hub」をインストールする
それでは、バーチャル空間制作に必要な環境を準備しましょう。
まずは「Unity」をインストールします。
「Unity」をインストールするにあたっては「Unity Hub」を利用するのがおすすめです!
「Unity Hub」はすべての Unity プロジェクトとインストールを管理できる管理ツールです。
「Unity Hub」を利用することで複雑になりがちなコンポーネント、プロジェクトなどの管理が可能となります。
ここから、具体的な手順に入ります。
- まず「Download – Unity」のページを開いてください。
- 開いたページの「Unity Hub をダウンロード」をクリックして、インストールファイルをダウンロードして、お使いの環境に「Unity Hub」をインストールしてください。

これで「Unity Hub」のインストールは完了です。
「Cluster Creator Kit」対応バージョンの「Unity」を「Unity Hub」にインストールする
- 「UnityHub」のインストールが完了したら、「Unity – Download Archive」のページを開いてください。
ページを開くと、上部に「Unity 2021.x」「Unity 2020.x」…などが並んでいます。これは「Unity」のさまざまなバージョンです。
「Unity」では頻繁にアップデートが行われており、最新バージョンでは機能性やできることが増える一方、バージョンの互換性がないとプロジェクトを利用できない場合があります。
- 「Cluster Creator Kit」に対応したバージョンの「Unity」をインストールします。

⚠ 注意:Unity のバージョンは必ず Creator Kit ドキュメントに記載の推奨バージョンを使用してください(2021/4/27:Unity 2019.4.22 に更新)。それ以外のバージョンでアップロードすると 正常に入室できない ためご注意ください。
- ページ上部の「Unity 2019.x」を選択し、スクロールして「Unity 2019.4.22」の中の「Unity Hub」を選択し、「Unity Hub」を起動させてください。


- 「Unity Hub」が起動したら、使用するOSの環境に応じて下記の追加モジュールを選択します。
- Windowsの場合
- Android Build Support
- iOS Build Support
- Mac Build Support (Mono)
- macOSの場合
- Android Build Support
- iOS Build Support
- Windows Build Support (Mono)

- 必要な項目にチェックを入れた後、画面右下の「INSTALL」を選択して下さい。
「Unity」のインストールはこれで完了です!
「Cluster Creator Kit」を導入する
「Cluster Creator Kit」を導入するにはふたつの方法があります。
- まずはスピーディにワールドをアップロードしてみたい方はサンプルプロジェクトを使用して導入する
- すでに自分のプロジェクトがある方は自分のワールドに導入する
をご覧ください!
サンプルプロジェクトを使用して導入する
この章では、clusterが提供するサンプルプロジェクト「Cluster Creator Kit Sample-master」を導入してスピーディにワールドを制作・アップロードする手順を紹介します!
(サンプルプロジェクトを使わないやり方は後述の「自分のワールドに導入する」をご覧ください)
──「Cluster Creator Kit Sample-master」をダウンロードする
- 下記のURLから「Cluster Creator Kit Sample-master」をダウンロードしてzipを解凍してください。
──「Cluster Creator Kit Sample-master」を「Unity Hub」の「リストに追加」する
ダウンロードしたフォルダを「Unity」で使用できるようにします。
- 「Unity Hub」を開いて、「Projects」から「Open」を選択します。
- パソコン上に展開した「Cluster Creator Kit Sample-master」を選択してリストに追加します。
※ダブルクリックなどでフォルダを開かず「Cluster Creator Kit Sample-master」のフォルダ自体を選択してください

──「Unity」を起動して、サンプルプロジェクトを開く
リストに追加できたらサンプルプロジェクトが「プロジェクト」内に表示されます。

- そのプロジェクトを選択して「Unity」を起動します。

「Unity」が起動できたら準備完了です。
これでワールドクリエイターの出発地点に立ちました!
※エラーが出て先に進めないという場合はこちらの記事をご確認ください。
次の工程は
サンプルプロジェクト「ClusterCreatorKitSample-master」を使用して「Unity」でワールドを制作する
となります。
自分のワールドに導入する
サンプルプロジェクトを使わずに一からワールドをつくりたい、またはすでに自分好みのワールドが手元にある方は本章をご覧ください!
──「Unity」で自分の「プロジェクト」を開く
- 「Cluster Creator Kit」が対応しているバージョンの「Unity」(2021/4/27:Unity 2019.4.22 に更新 )で既存のプロジェクトを開くか、プロジェクトを新規作成して開いてください。
- 新規作成するプロジェクトでは「3D」を選択します。

──「Unity」で「Scoped Registries」を追加する
- Unityのメニュー「Edit」 > 「Project Settings」から「Project Settings」ウィンドウを開いてください。

- 「Project Settings」ウィンドウの左タブから「Package Manager」を選択して、「Scoped Registries」を表示してください。

- 「Scoped Registries」が表示されたらNameに「Cluster」、URLに「https://registry.npmjs.com」、Scope(s)に「mu.cluster」と追加してください。
Name | Cluster |
URL | https://registry.npmjs.com |
Scope(s) | mu.cluster |
- 最後に「Save」ボタンを押して設定内容を保存してください。

──「Package Manager」で「Cluster Creator Kit」を「Unity」にインストールする
- Unityのメニュー「Window」 > 「Package Manager」から「Packages」ウィンドウを開いてください。

- ウィンドウ内上部の「Unity Registry」を選択して、ドロップダウンから「My Registries」を選択してください。


- 「Unity」のメニューに「Cluster」の項目が追加されていれば「Cluster Creator Kit」の導入は完了です。

- 最後に「Edit」> 「Project Settings」から 「Player 」内の「Other Settings」 > 「Rendering」 > 「Color Space」の設定を「Linear」にしてください。



これで自分だけのワールドをつくるワールドクリエイターの出発地点に立ちました!
次の工程は
制作したワールドを「cluster」にアップロードするために最低限必要な要素(S pawnPoint・DespawnHeight・Collider)を設定する
となります。