「カテゴリ:はじめてのワールド作成」では、「cluster」アカウント作成からワールドアップロードまで手順に沿って説明しています。
ワールドをつくってみたい方はまずご覧ください!
本記事では、制作したワールドを「cluster」にアップロードするために最低限必要な「Spawn Point」「Despawn Height」「Collider」の3つの要素について紹介します。
サンプルプロジェクトを使用せずに、自分で制作したワールドを「cluster」にアップロードしたい方は本記事をご参照ください。
※本記事は自分の「Unity」プロジェクトに「Cluster Creator Kit」を導入済の方を対象にしています。導入の仕方を知りたい方は「手順2:「Unity」と「Cluster Creator Kit」を導入する」をご覧ください。
「cluster」ワールドを構成するのに最低限必要な3つのコンポーネント
「cluster」にワールドをアップロードするためには、「Unity」の「Scene」内に以下の3つのコンポーネントが設定されている必要があります。

それぞれのコンポーネントの役割
- Spawn Point──プレイヤーの出現ポイント
- Despawn Height──プレイヤーが消滅する高さ
- Collider──衝突可能なオブジェクト
Spawn Point

「Spawn Point」はワールド入室時にプレイヤーが出現するポイントを定義するコンポーネントです。
赤い線は出現時のプレイヤーの向きを表しています。
また、複数設置することでプレイヤーの出現位置をランダムにすることも可能です。
Despawn Height

「Despawn Height」はプレイヤーが到達すると消滅する高さを定義するコンポーネントです。
プレイヤーは「Despawn Height」より低い位置に移動すると消滅し、「Spawn Point」から再び出現を行います。
Collider

Colliderは衝突可能なオブジェクト形状を定義するコンポーネントです。
オブジェクトにColliderがない場合、衝突することはできずにすり抜けてしまいます。
例えば床にColliderが存在しない場合、プレイヤーが出現すると同時に落下を行い、消滅と出現を繰り返し操作不能に陥ってしまいます。
必ずColliderの設置をしましょう。
コンポーネントを設定するには
上記のコンポーネントは「Unity」上の「Scene」内の「GameObject」に設定することで機能します。
「GameObject」にコンポーネントを設定してみましょう。
コンポーネント設定の手順は同じなので、今回は「Despawn Height」を例に説明します。
- 任意の「GameObject」を作成してください。
作成するには2種類の方法があります。やりやすい方法で問題ありません。- 「GameObject」メニューから「Create Empty」を選択する
- 「Hierarchiy」内を右クリックした後「Create Empty」を選択する

- 作成した「GameObject」を選択し、「Inspector」の「Add Component」を押して必要なコンポーネントを追加しましょう。
ここで「Despawn Height」を検索します。
※虫眼鏡のマークの右の検索窓にキーワードを入れることで、見つけることが可能です。

- 「Despawn Height」のコンポーネントを設定することができたら、黄色い板のようなものが表示されます。
これの高さを設定することで、プレイヤーが落ちたときに消滅する高さを設定することができます。

コンポーネントを付けるだけだと、その「GameObject」が何なのかわからなくなってしまうので、必要な「GameObject」に対してはわかるように名前をつけるようにしましょう。

Colliderを設定するには
次はColliderの設定方法を説明します。
Colliderを適用することで、衝突可能なオブジェクトとすることができます。
- 「Unity」上の「Scene」内の任意の「GameObject」を選択してColliderのコンポーネントを追加します。
Colliderは「Box Collider」、「Sphere Collider」、「Capsule Collider」が利用できるほか、オブジェクトのメッシュ通りにColliderを適用させる「Mesh Collider」が利用できます。

ただし、Colliderは数が増えるとパフォーマンスの低下につながるので、プレイヤーが辿り着かない場所などの不必要な適用は控えましょう!
これでワールドアップロードに必要な最低限の要素の設定が終わりました!
ワールドをつくる時のtipsを下記のカテゴリで紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
次の工程は
となります。