ワールド制作時のUnityオススメ設定

Unity Editorで「Preferences」および「Project Settings」と呼ばれる設定を自分の好みに変更することで、作業が効率よく進められるようになる場合があります。
今回はclusterのワールドをつくる際にオススメの設定をいくつか紹介します!

これらの設定はUnityのバージョンによって異なる場合があります。現在clusterのワールド制作に対応しているUnity2021.3.4での設定の一部を紹介します。

Preferencesとは?

Preferencesとは、どのプロジェクトでも共通して参照されるUnity Editor自体の環境設定です。
上部メニューの「Edit>Preferences」から設定できます(Macの場合は「Unity>Preferences」となります) 。

UIを日本語化する

UnityのEditorを日本語にすることができます。
各項目の説明が日本語になるためわかりやすくはなりますが、多くの解説は英語UIをベースに説明されているため、メリット・デメリットはあります(clusterクリエイターのvinsさんが執筆された『メタバースワールド作成入門』は日本語UIで解説されています)。

まず、UnityHubで日本語モジュールをインストールします。UnityHubを開き、左の「インストール」を選択し、clusterのワールド作成で使う「Unity2021.3.4f1」の右上の丸から「モジュールを加える」を選んでください。
出てきたウインドウを下にスクロールし「言語パック」の「日本語」が入ってなければ、チェックを入れ、インストールを行なってください。

インストールが完了したら、Unityを開き、「Preferences」内の「Language」を選択し「Editor Language」を「日本語」にすれば完了です!(切り替わらない場合は、Unityを再起動するなどしてみてください)

新規GameObjectの作成位置を原点(0, 0, 0)にする —GameObjectが思った場所に作成できない場合に

Preferencesウインドウの「Scene View>Create Objects at Origin」にチェックを入れると、「Create Empty」などで新規作成される新しいGameObjectの初期位置が原点、つまりPosition XYZ = (0, 0, 0)の位置になります。

GameObjectが非常に遠くに置かれてしまうなど、思った通りに作成できない場合はこちらの設定にすると扱いやすくなることがあります。

新規GameObjectのScale Constraintを有効にする —GameObjectの形状をそのまま大きさを変えたいときに

Inspector上でGameObjectのScale(大きさ)を変更する場合、Scaleの隣にある鎖のアイコンを有効にすることで「Scale Constraint」という機能が有効になります。
機能が有効になっていると、 X/Y/Z軸のいずれかのScaleを変更したときに、他の軸のScaleも比率を保ったまま自動的に変更してくれます。

Preferencesの「Scene View>Create Objects with Constrained Proportions」にチェックを入れておくと、新規GameObjectを作成した際に最初からScale Constraintを有効にしておくことができます。

Transform Toolの線の太さを変える —矢印やハンドルの線が見えづらい場合に

Preferencesの項目には、操作に関する設定だけでなくエディタの見た目を調整できるものもあります。
「Scene View>Line Thickness」を変更すると、移動ツールや回転ツールの線の太さを変えることができます。
画面サイズなどに合わせて、見やすい太さに調整しましょう。

表示を拡大する —文字やアイコンが読みづらい場合に

「UI Scaling」の設定を変更すると、エディタ上の文字やアイコンといったUI表示を拡大することができます。
文字が小さくて読みづらいなどといった場合に調整することができます。

プレビュー中であることを分かりやすくする —編集中の事故を防ぐ

「Colors」設定からはエディタUIのさまざまな部分について、色を変更することができます。
このうち「Playmode tint」という項目の色を変更すると、プレビュー中にエディタUI全体の色が変化するようになります。
プレビュー中であることが分かりやすくなるので、プレビュー中の変更が元に戻ってしまう事故を防ぐことができます。

外部エディターの選択 —ファイル編集をスムーズに

「External Tools」の項目では、プロジェクト内のファイルを開く際に起動するアプリケーションを選択できます。

  • 「Image Application」では画像ファイルを開くアプリケーションを選択します。
    • 「Open by file Extension」になっていると、ファイル形式ごとのデフォルトのアプリケーションが起動します。
    • 「Browse…」から特定のアプリケーションを指定することもできます。画像編集ソフトなどを利用する場合は設定を変更しておくと便利な場合があります。

「External Script Editor」ではスクリプトやシェーダーなどのソースコードを編集するアプリケーションを選択します。
「Open by file Extension」のほか、「Microsoft Visual Studio」がインストールされている場合はそちらを選択することもできます。こちらも「Browse…」からその他のアプリケーションを選択できます。

Project Settingsとは?

プロジェクトごとの個別の設定です。
ライトや物理演算の挙動などワールドの表現に関わる設定も含まれますが、ほとんどはアップロード後にcluster側で上書きされてしまうので注意してください。
上部メニューの「Edit>Project Settings」から設定を変更できます。

Color Space —clusterの色設定に合わせる

Project Settingsの「Player>Other Settings>Rendering>Color Space」の設定は「Linear」にしておく必要があります。

サンプルプロジェクトやテンプレートプロジェクトを利用している場合は最初から設定されていますが、自分で作成したプロジェクトでは「Gamma」になっている場合があります。
「Gamma」になっている場合、エディタでの表示とアップロードされたワールドで色味が変わってしまいます。アップロードしたワールドの色がUnityのEditor上と異なる場合はこちらを確認してみてください。

GameObjectの自動ナンバリングの規則 —連番オブジェクト名を自分好みに

「Editor>Numbering Scheme」の項目では、同名のGameObjectを複製したり、同じPrefabを並べた場合の連番の規則を変更することができます。
「Game Object Naming」では数字の付け方をカッコ・ピリオド区切り・アンダースコア区切りから選ぶことができます。「Game Object Digits」で数字の桁数を設定できます。足りない桁は0埋めになります。

Unity Editorの設定を自分好みにカスタマイズして、使いやすい環境を整えましょう!

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