はじめに

今後ワールドを制作する際には新たなバージョンのUnityを使用して制作していくこととなります。
今回は、Unity2021での変更点、2019となにが違うのかについて解説していきます。
また、Unity2021への移行に伴い、Cluster Creator Kitを1.15.0以降にアップデートする必要がある点にも注意してください。
- Unity2021、Cluster Creator Kitのアップデート手順 |cluster公式note
この記事では、Unity2021(Unity2020)での変更点、2019となにが違うのかについて解説していきます。
見出しに重要と書かれている部分はぜひ重点的に読んでみてください。
主な変更点
画面配置
【重要】各種ツールのアイコン位置、アイコンが変更
画像のように位置やアイコンが結構変更されています。

また、シーンウィンドウ上のツールバーは一部のグループごとに移動できます。
ライティング
Lightingウィンドウのタブ分類分けが変更に
SkyBoxやFogの設定項目が新たに追加されたEnviromentタブに移動されました


GPUライトマッパーの改善
GPUライトマッパーを使用した際に以前よりもきれいにベイクできるようになりました。
【重要】インポート速度の改善
インポート速度が高速に
以前よりもアセットのインポートにかかる処理時間が圧倒的に高速になりました。
参考リンクはこちら。
テクスチャインポートを高速にするAssets Import Overrides
非圧縮でテクスチャをインポートするという点に注意してください。
ワールドをアップロードした際に、メモリ使用量が増加する可能性があります。
アップロードする際には設定を戻すことをお勧めします。
テクスチャを非圧縮でインポートすることができ、インポート時間が実質0でテクスチャをインポートできるようになりました。
`File > Build Settings`より、TextureCompressionを`Force Uncompress`に設定することで、有効化されます。

ヒエラルキー
Create Empty Parent
選択したオブジェクトを新たに作成した空オブジェクトの子にします。


ヒエラルキーの整理にとても役立ちます。
インスペクター
トランスフォームのスケールの比率を固定可能に
トランスフォームコンポーネントのスケール入力欄のクリップのマークをクリックして、斜線が入っていない状態にすることで、スケールの値の比率を固定したまま値を変更できるようになりました。

配列の入力欄の表示形式が変更に
コンポーネントで配列の入力ボックスの表示形式が変更され、設定している値の順番の入れ替えが簡単になりました。

Quick Search 2.0が標準で実装
以前までPre-releaseだったQuick Search 2.0が標準で実装されました。
`Ctrl + K`または画面右上の虫眼鏡アイコンから開くことができ、非常に高度な検索を行うことができます。

Shader GraphがBuilt-inレンダーパイプラインに対応
Shader GraphがBuilt-inレンダーパイプラインに対応したことにより、clusterのワールド向けのシェーダーをShader Graphで制作できるようになりました。
- 初めての Shader Graph|Unity公式Document
Plastic SCMをUnity内で扱えるように
Unityの画面左上のPlastic SCMマークを押すことで、Plastic SCMウィンドウを開くことができます。
この画面からPlastic SCMへチェックインなどを行うことができます。

【重要】Asset Storeウィンドウの廃止
Unity内でassetストアを閲覧・ダウンロード・インポートができるAsset Storeウィンドウが廃止されました。


今後は通常のブラウザーでアセットストアを閲覧し、PackageManagerのMyAssetsの項目からアセットをインポートする必要があります。

UIオブジェクトのText、TextMeshが古い機能にマーク
UIオブジェクトのTextとText MeshがLegacy(古い機能)として扱われるように変更されました。
使用自体はできますが、基本的にText Mesh Proを使用することが推奨されています。

最後に
Unity2021では3000以上の修正点と720以上の新機能/変更が行われたとされています。
この記事で紹介した内容が全てではありません。
まだまだ知っておくと作業を効率化できるアップデートなどがあるかもしれないので、ぜひチェックしてみてください!
古いバージョンや新しすぎるバージョンのUnityを使用してワールドをアップロードした場合、ワールドのオブジェクトすべてがピンク色になるなどの現象が発生するなどの問題が発生する可能性があるため、Unityバージョンは指定のものを使用することを強く推奨します。