Blenderの「押し出し」機能を使うと、普通にモデリングすると手間がかかる凸凹のある表現等をつくりやすくなります。
例えば、板チョコのように複数の面が押し出されている形状やハリネズミやウニのように曲面形状に沿って面を押し出すこともできます。また、押し出しを使うことで凹んだような表現もできます。
今回は「押し出し」機能の基本的な使い方を紹介します。

この記事ではBlender3.6を使って解説します。他のバージョンでは操作方法や画面表示が異なる場合があります。
基本的な使い方
- 編集モードの3Dビューで押し出したい頂点・辺・面を選択した状態で「E」キーを押してください。
- 上部メニューの「Mesh(メッシュ) > Extrude(押し出し)」から使用することもできます。
- 頂点・辺の場合はマウスで押し出し方向を自由に動かすことができます。
- 面の場合は最初は面から見て垂直方向に押し出すことができます。「X」「Y」「Z」キーを押すことでそれぞれの軸に沿って押し出すことができるほか、マウスで自由な方向に押し出すようにすることもできます。
- 「ESC」キーを押すことで中断することができます。


様々な押し出し方の選択
「Alt+E」キーを押すことで、押し出し方を選択することができます(上部メニューからも選択できます)。押し出し方を使い分けることで、使い方の幅が広がります。
選択できる主な押し出し方は下記の通りになります。
曲面に沿って押し出す時に便利|Extrude Faces Along Normals(法線に沿って面を押し出し)
「Extrude Faces Along Normals(法線に沿って面を押し出し)」を使うと面に対して垂直な方向に押し出すことができます。
例えば、円筒状のオブジェクトに段々形状をつけたい時などに便利です。


ハリネズミやウニのような形をつくれる!|Extrude Individual Faces(個々の面で押し出し)
「Extrude Individual Faces(個々の面で押し出し)」を使うと選択した面それぞれで押し出すことができます。
「Extrude Faces Along Normals(法線に沿って面を押し出し)」だと隣接した面は下図左上のように繋がったまま押し出されますが、「Extrude Individual Faces(個々の面で押し出し)」を使うと下図右のように分割された状態になります。

例えば、ハリネズミやウニのようにそれぞれの面が押し出されたような形状をつくろうと思った時に便利です。

凹ませる時に便利|Extrude Manifold(多様体を押し出し)
押し出しを使うとオブジェクトを凹ませることもできます。ただ、普通に凹ませると下図の左のように面が残ってしまいます。
そういう時は、「Extrude Manifold(多様体を押し出し)」を使うと、隣接した面が自動的に分割して削除されるので、複雑な形状をつくっていく時に便利です。


アイデア次第で可能性が広がる|Spin(スピン)
「Spin(スピン)」を使うと、ある軸を中心に回転して押し出すことができます。例えば、壺のような複雑な形状をつくる時に「Spin(スピン)」を使って制作する方法もあります。アイデア次第で色々な使い方ができます。
設定は左下に現れる設定画面で行います。


【おまけ】「Inset Faces(面を差し込む)」と組み合わせる
「Inset Faces(面を差し込む)」と組み合わせることで、より複雑な形状をつくることができます。
「Inset Faces(面を差し込む)」を使うには編集モードで面を選択した状態で「I」キーを押してください。面を差し込み、押し出しをすることで下図のような出っ張りをつくることができます。

また、複数の面を選択し「Inset Faces(面を差し込む)」のメニューから「Individual(個別) 」にチェックを入れ有効にすると、下図のようにそれぞれの面で面を差し込むことができます。
例えば、下図のような窓などをつくる時に便利です。

Blenderの「押し出し」機能は色々な場面で有用な機能です。使い方次第でさまざまな表現が可能になるので、ぜひ使ってみてください。





















