Unityでワールドをつくっていて、こう思ったことがありませんか?
「もっと作業スピードを速くしたい」
「マウスで画面の端から端まで何度も行き来するのが大変」
ショートカットキー使ってますか?
Unityにはショートカットキーが数多く設定されています。
まずは下記の動画をご覧ください。
画像のようなオブジェクトの配置をショートカットキーを使用しない場合と使用した場合での、筆者の作業スピードの違いが分かるはずです。
動画上側がショートカットを使用せずマウスのみを使用した場合、下側がショートカットキーを使用した場合です。
この動画では、
- プレハブをプロジェクトウィンドウからシーン上に配置。(オブジェクトを複製)
- 拡大縮小ツールを使用して、大まかなサイズを調整。
- 移動ツールを使用して、オブジェクトを移動。
- 回転ツールを使用して、オブジェクトの向きを調整。
という手順を繰り返しています。
マウスカーソルの動きをよく見比べてみると、ショートカットキーを使っていない場合は、トランスフォームツール(*1)の選択などのために画面の端から端へと何度も行き来する事が多いです。
*1 ハンドツール、移動、回転、拡大縮小、矩形トランスフォーム、 トランスフォーム ツールを総称してトランスフォームツールと呼びます。
しかし、ショートカットを使っている場合ではトランスフォームツールをショートカットキーを使用してトランスフォームツールを切り替えることで、マウスカーソルは画面中央付近で動き続けています。
ツールを切り替えるために画面左上までマウスカーソルを運ぶ必要がなく、マウスの移動距離が圧倒的に少なくなります。
このようにショートカットキーを積極的に活用することで、作業効率化や、マウスを使用する手の負担軽減も期待することができます。
本記事ではWindows環境を前提に書かれています。UnityをMacOS環境で使用している場合は、CtrlキーをCommandキー、AltキーをOptionキーに読み替えてください。
※本記事で紹介されているショートカットの中でも特に使いそうなものを表にまとめています。もしよければこちらをダウンロードしてお使いください。

とりあえず覚えておきたい便利なショートカットキー
「とりあえず、このあたりはよく使うから覚えておこう!」というショートカットキーをまとめています。
トランスフォームツールの切り替え
Unityで作業する上で、頻繁に切り替えるトランスフォームツールのショートカットキーです。
ハンドツール | Qキー |
移動ツール | Wキー |
回転ツール | Eキー |
拡大縮小ツール | Rキー |
矩形トランスフォームツール | Tキー |
トランスフォームツール | Yキー |
これらのキーはキーボード左上で、横に連続して並んでおり、それぞれのキーの位置が、画面左上のツールの表示の位置と対応しています。


コピー・ペースト/取り消し・やり直し
選択したオブジェクトをコピーしてペーストすることで、コピーしたオブジェクトを何個も複製できます。
また複製を使用すると、キーボードを2回叩かなくても複製できます。
取り消しはひとつ前に行った作業を取り消すことができます。やり直しで、最後に取り消した作業を復元できます。
これらのショートカットはほとんどのソフトで共通なので、覚えておくと便利です。

コピー | Ctrl + C |
ペースト | Ctrl + V |
複製 | Ctrl + D |
取り消し | Ctrl + Z |
やり直し | Ctrl + Y (MacはCommand + Shift + Z) |
オブジェクトにフォーカス
Fキーを押すことで、選択しているオブジェクトに注目します。
選択したオブジェクトがどこにあるのかわからない時などに便利です。

空のオブジェクトをつくる
空のオブジェクトを作成できます。
選択したオブジェクトの子に作成するショートカットも合わせて覚えておくと、ヒエラルキーの整理がしやすくなります。

空のオブジェクトを作成 | Ctrl + Shift + N |
選択したオブジェクトの子に 空のオブジェクトを作成 | Alt + Shift + N |
オブジェクトを動かす時のショートカット
移動ツールなどの一部トランスフォームツールを特定のキーを押しながら使用することで、動作が変わります。
スナップ移動・回転・拡大縮小 | Ctrl |
頂点スナップ | Vキー |
以上が筆者もとてもよく使うショートカットキーです。作業で積極的に使っていくと、作業効率がとても上がります。
その他ショートカット
その他にもUnityにはいろいろなショートカットがあります。すべて覚える必要はありませんが、知っておくと少し便利になると思います。
下記に一部の例を紹介します。
ウィンドウ
ウィンドウの最大化 | Shift + Space |
シーンウィンドウを開く | Ctrl + 1 |
ゲームウィンドウを開く | Ctrl + 2 |
インスペクターを開く | Ctrl + 3 |
ヒエラルキーを開く | Ctrl + 4 |
プロジェクトウィンドウを開く | Ctrl + 5 |
アニメーションウィンドウを開く | Ctrl + 6 |
プロファイラーを開く | Ctrl + 7 |
コンソールを開く | Ctrl + Shift + C |
編集
検索 | Ctrl + F |
すべて選択 | Ctrl + A |
子をすべて選択 | Shift + C |
プレイモード | Ctrl + P |
ポーズモード | Ctrl + Shift + P |
ステップ | Ctrl + Alt + P |
アニメーションウィンドウ
再生地点を最初に戻す | Shift + ,(カンマ) |
再生地点を最後に戻す | Shift + .(ピリオド) |
再生地点のキーフレームを選択 | Kキー |
キーフレームの選択を解除 | Shift + K |
前のフレームへ移動 | ,(カンマ) |
次のフレームへ移動 | .(ピリオド) |
前のキーフレームへ移動 | Alt + ,(カンマ) |
次のキーフレームへ移動 | Alt + .(ピリオド) |
アニメーションを再生 | スペースキー |
グリッド
グリッドの面積を狭くする | Ctrl + [ |
グリッドの面積を広くする | Ctrl + ] |
グリッドの位置を下に下げる | Shift + [ |
グリッドの位置を上に上げる | Shift + ] |
Terrain
ツールを変更 | F1, F2 , F3, F4, F5, F6, F7, F8 |
ひとつ前のブラシに変更 | ,(カンマ) |
次のブラシに変更 | .(ピリオド) |
ブラシサイズを小さくする | [ |
ブラシサイズを大きくする | ] |
Opacityを小さくする | – |
Opacityを大きくする | Shift + – |
ショートカットマネージャー
Unityにはショートカットマネージャーがあり、これを使用することで、自由にショートカットキーの割り当てを変更することができます。

自分好みのショートカットキーを設定して、自分だけのUnity作業環境をつくるのもいいかもしれません。
本記事で紹介されているショートカットの中でも特に使いそうなものを表にまとめました。もしよければこちらをダウンロードしてお使いください。
