この記事ではclusterクリエイター・かわしぃさんがはじめてワールドを制作した時に考えていたことを綴っていただきました。「つくりたいもの」さえあればclusterでは誰でもワールドづくりに挑戦できます!この記事を読んでワールドをつくりたくなった方はぜひ挑戦してみてください!
初めてワールドを作ったときの自分
私は2019年の5月からclusterを始めました。
その頃にはclusterでイベントが出来ることは知っていたので、元々はオンラインで勉強会を開催するなどのイベント運営を主な目的としていました。当時の私は地元地域のPR活動等を仕事としていて、実際に情報発信のための写真撮影講座イベントなどを行っていました。
ちょうどその頃にCCKが公開され、自分でもワールド作成・公開することの可能性が示されました。ただ、もちろん私はUnityを触った経験もないし、3DCG関係の用語すらもサッパリ知りませんでした。
自分の価値観を伝えるための媒体としてのバーチャル空間
ワールドを作り始めた一番大きな理由は他の誰でもない「自分」が現実の中で感じた「きれい」を自分独自のやりかたで伝えたかったからでした。
ただ、より多くの人に自分が心を動かされた風景とその時感じた思いを共有するには、自分にしかできない一風変わった表現でなければならないなあ…と思っていました。
そんなときに出会った、インターネット上にバーチャル空間で表現するという方法は自分の中で最も的を射たものであって、自分自身が楽しく作ることのできる方法でした。加えてコロナ禍に入りつつある当時の状況では外出を必要とせずに世界中どこからでも自分の作品を見てもらえるというのは非常に価値のあることだと感じました。

またもう一つ理由があり、それは単純に「自分が見たいものを作りたい」「デジタル空間でいつでもどこからでも見られるようにしたい」というシンプルな思いです。さらに自分がリラックスして作業に打ち込める自宅の環境でも制作ができてしまうというのがよかったです。
ただし、その時の私は3DCG制作のこともUnityのことも全く知らない状態でした。
clusterで制作を始めた理由
VRSNSのプラットフォームはいくつかあり、ワールドを投稿するためにもそれぞれ方法が違うこともわかりました。その中で私がclusterを選んでワールド制作活動を始めた理由は、初心者にもスムーズに制作活動を始められるように順序立てた記事があったことです。
Unityの導入からワールド制作、アップロードまでを網羅したCreatorsGuideがあったので安心して作ることができました。
それに加えて、CreatorsGuideにTiltBrush製モデルの導入方法が記載されていたことも大きな理由の一つです。
「TiltBrush」とはVR機器を用いたアート制作アプリですが、自分の手を実際に動かすことで半アナログ的に3Dモデルを作ることができます。
これなら私にも今すぐワールドづくりができる、と思えたのはこれがきっかけでした。blenderやMayaなどのモデリングに特化したアプリの扱いの覚えがなくても、ある程度の形づくりならTiltBrushで行うことができます。実は私がVRで最初に始めたのはTiltBrushでした。必要なのは「描くこと」それだけのシンプルな作業だったからです。

また3D系の創作活動において複数のアプリをまたいでデータを入出力することはよくあることで少々手間がかかるのですが、そのあたりの説明もあったのでclusterへのアップロードの際にはとても助かりました。
現実で心を動かされた風景
CreatorsGuideを参考に、ワールドのアップロードまでは理解しました。
ある程度自由な造形法についてはTiltBrushが解決してくれました。あとは心のおもむくままに作るだけ。

最初のワールドは青森県で暮らし始めて一番に美しいと感じた風景を目の当たりにしたときの気持ちを表現したくて作りました。
この世界の中を自分のアバターで歩くことができたときの興奮は今でも忘れることはありません。「自分が美しいと感じたもの」を「自分の手で」再構築できたことがとても嬉しかったのを覚えています。
また、立体作品はふつうならそれがある場所に足を運ばなければ見ることはできませんが、こうしてclusterのワールド化することでプレイヤー自身と作品との物理的距離を考慮せず誰でも作品鑑賞が楽しめるようになりました。
きっかけは些細なことでいい
現在(2022年4月)は、clusterのアップデートに伴って初期に比べてワールドの楽しみ方や作り方も増えました。
私のようにビジュアルがメインのワールドを作るだけでなく、ゲームやコミュニケーションを楽しむ事を目的としたワールドを作ることもできます。上記のように私は現実での感動を再現したいといった、それらしい理由もあったわけですが…
今では「何かの再現」にとどまらず、ただ単に「見たい景色をただ作りたい」というのが主な制作の源になっています。

CCKを通すことで、空を飛んだり魔法を使ったり…子供の頃の夢や漫画のような景色を描くことも可能です。
現実の物理的な制限や常識にとらわれずに空間を作ることができるというのもCCKおよびメタバースのいいところです。
長々と書いてきましたが、「つくりたいものをつくりたい時につくる」というだけでCCKを使う理由は充分だと私は考えています。困ったことがあればクリエイター同士で助け合ったり、公式のDiscordサーバーでもサポートを受けることができます。気軽に活用してみましょう!
ワールドを完成させ、そこで何が起こるかを目の当たりにするというのも楽しみの一つです。未熟だっていいんです。まずはワールドをつくって遊んでみましょう!
はじめてワールド制作する方はまずこの記事から!
CreatorsGuideでは一緒にワールドづくりを盛り上げてくれるライターを募集しています。
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詳細・応募は下記の記事から
最後に公式による記事や多くのクリエイターの皆さんによるドキュメントやコミュニティを紹介します。
ぜひ活用して自分だけのワールドを制作してみましょう!
▼ 「Cluster Creator Kit」の全てが分かる公式ドキュメント
Cluster Creator Kit ドキュメント┆https://docs.cluster.mu/creatorkit/
▼ クリエイターによる投稿記事まとめ
ワールド制作部┆https://note.com/cluster_official/m/m1fd772ab8f45
アバター制作部┆https://note.com/cluster_official/m/m6b18e343f35c
イベント制作部┆https://note.com/cluster_official/m/m7155e6f6887f
▼ 分からないことがあればコミュニティを活用してみましょう!
Cluster Creator Community Discord┆https://discord.gg/DHQmAfDhkt