clusterで数々のイベントを企画してきた龍飛さんに「バーチャルイベントの魅力と始め方」というテーマで執筆いただきました。「興味あるけど、実際どうなんだろう…」と思っていた方はぜひ読んでみてください!
初めまして!clusterを始めてから最近3年目を迎えました龍飛(りゅうひ)と申します!

普段はイベントの主催、イベントのお手伝いをメインとしてclusterに住んでいます!

『納涼祭』というイベントの様子

今回は、『バーチャルイベント』についてその魅力と始め方に触れつつ、『バーチャルイベントの可能性と楽しさ』を伝えていけたらいいな、と思いながら執筆していこうと思います。
『バーチャルイベントって何ぞや!!!』
『バーチャルイベントやりたいけど立て方わからない!!』
と思っているあなたにぴったりな内容です。
ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
バーチャルイベントとは?
ざっくり説明すると『Web上で開かれるイベント』のことを指します。
最近では『メタバース』の知名度が上がってきたため、メタバース上で開かれるイベントの事を指すことが多いようです。
(本記事でもメタバースプラットフォーム『cluster』にて開催されるイベントについて記載します。)
どんなイベントが開かれているの?
現実でもよく聞くイベントからバーチャルならではのイベントまで様々です。
私が今まで体験してきたイベントや見かけたイベントを簡単にまとめると以下のようになります。
- 音楽イベント(ライブやDJイベント、演劇や演奏会など)
- お祭りイベント
- 講演、講義イベント(学校の講義、専門家による講座等)
- ラジオ体操、筋トレイベント
- 同好会イベント
- 飲み会イベント
- ラジオイベント etc…
- パーティクルライブイベント
- 初心者案内イベント
- ゲームイベント etc…
それぞれのイベントについて次の章で写真を交えながら、リアルのイベントとの違いや魅力を紹介していこうと思います。
バーチャルイベントの魅力
そもそもなんで私たちは『バーチャルイベント』を行うのだと思いますか?
それは、リアルにはない魅力があるからです。
正直その魅力を全部挙げていくとキリがないのですが、大きな魅力としては以下の2点だと思っています。
①参加・開催のハードルの低さ
②バーチャルならではの『非日常的な体験』を得られること
特に①については多くの人が感じている事なのではないでしょうか?
現実で好きなアーティストのライブを見に行こうとすると、交通費、宿泊費、場合によってはパスポートの発行等も必要になってくるかもしれません。
しかし、バーチャルイベントはその一切が不要になります。パソコンやVRゴーグルなど、イベントを見られる環境さえあれば、家に居ながらにしてライブに参加することができます。
特にclusterはスマホさえ準備できればどこからでも参加できることもあり、よくそういった声を聞きます。
またclusterならPC1台あれば自分でイベントを主催することだってできます。その特徴からか、clusterでは後述するように「飲み会」と言ったラフなイベントもよく開催されています。

飲みすぎて限界を迎えたVRの人たちが、寝転んで体がぐちゃぐちゃになるのもバーチャル飲み会の風物詩。
②については『メタバースの自由度』に起因しているのではないかと思っています。
メタバースといえば『仮想世界』、そしてそれをテーマにしたアニメや映画作品を連想される方が多いと思うのですが、昨今ではcluster上でもそのようなアニメや映画のような非日常的な体験をすることができるようになるほど自由度が高くなってきています。

光るクジラが上空を飛んでいく演出を組み込んだ。
そんな『非日常的な体験』ができるという点がバーチャルイベントの魅力の1つだと思っています。
どんなイベントが開かれているの?──リアル(現実)でもよく聞くイベント編
一口にイベントと言っても種類が豊富なため、以下にいくつかピックアップして魅力を紹介します。
音楽イベント──予算や物理法則に縛られない『演出』が可能!周りの目を気にせず楽しめる!
演者さん達が歌唱、演奏、演劇、DJ等々を行うイベントです。
これだけ聞くと現実で行われるライブと何一つ変わらないように聞こえるのですが、メタバースならではの自由度で、その魅力は何倍にも膨れ上がります。
まず大きな魅力としては『演出』です。
予算や物理法則に縛られないバーチャルの世界ならではの演出が『ライブ』というイベントの特性と非常にマッチしており、演者さんや会場を、さらに数段魅力的に魅せることができます。

ピアノの出し入れはもちろんのこと、ステージを変形させたり羽を降らせたり等も一瞬で可能。

豪華な照明演出や特設ステージ、キラキラ舞うパーティクルなどが特徴的な演出。
次に『周りの目を気にしなくてもよい環境』です。
リアルでライブなどのイベントに行く際は、ライブハウスやクラブ、スタジアムなどに足を運び、その中で楽しむことが多いかと思います。その際、場合によっては横揺れやダンスを禁止している場所もあったり、そもそも「周りの目が気になって音楽に合わせて踊れない!」という方がよくいらっしゃるかと思います。
私はライブや音楽を楽しむうえで『体を動かす』事は重要な体験だと考えていますので、これは非常にもったいないことだと思っています。
しかしバーチャルイベントは、そもそも自室や周りの目を気にする必要のない場所から参加することがほとんど(特にVRユーザー)。従って、お客さんは目いっぱい体を動かしてイベントを楽しめる環境にいるわけです。
これは一見地味ですが、非常に大きな魅力です。
お祭りイベント──リアルのお祭りのように、高揚する『雰囲気』を楽しめる
自分が主催し、メンバー全員でつくり上げたイベントの中で一番反響があったのは『お祭り』イベントでした。
3日間、3枠にわたって開催した『納涼祭』というイベントでは、連携イベントを含め合計約3900名ほどの動員を記録しました。
メンバー全員と半年間かけて準備してきただけあって、感動もひとしおでした。
(※メタカル最前線さん、ClusTimesさんに紹介頂きました!)

お祭りイベントの魅力は様々かと思いますが、大きな魅力は『雰囲気』だと思っています。
こちらはリアルのお祭りと似た感じかなと思っています。
いつもと違って賑やかで、常にどこかで誰かが話していたり、催しをやっていたり、露店をやっていたり……
そんな状況だからこそ気分が高揚し、何もしていなくても楽しい!と感じた方は多いのではないでしょうか?
バーチャルお祭りイベントも例外ではなく、そんな『雰囲気』を楽しめる環境があります(特にcluster)。
さらに、先ほどのトピックでも触れた『メタバースの自由度』も相まって、その雰囲気は『非日常』な体験と相乗効果を生み、とてもワクワクするものになったと実感しています。


会場に埋め込まれている”ギミック”を作動させて札を出現させる
飲み会イベント──大勢で集まって、一緒に何かをできる『場所』があることの良さ
バーチャルイベントと意外と相性が良かったのが『飲み会』でした。
昨今の感染症の影響でリアルでは会うことすらままならなくなった状態でも、『感染のリスクなしで人との交流を変わらず続けることができた』からです。
つまり、ご時勢にマッチした『場所』としての魅力がありました。
また、単純に飲み会を行う場所としてもバーチャルイベントは適していました。
- 大勢で集まることができる
- 一緒に何かをできる
以前はテレビ会議ツールなどで飲み会を行う事が多かったのですが、その不便さと味気なさをすべて解消してくれたのが『バーチャルイベントとしての飲み会』でした。
詳しい魅力はこちらで記載していますので、ぜひご覧ください。


これも『メタバースの自由度』のおかげでした(?)
どんなイベントが開かれているの?──バーチャルならではのイベント編
ここからは『バーチャルならでは』のイベントとその紹介をしていきます。
現実では実現不可能なイベントや、バーチャル文化が産んだイベント等様々なものがありますが、その一部を紹介します。
パーティクルライブイベント──見てみないと分からない!空間全体で演出されるライブを『体験』できる
私は『バーチャルならではのイベント』の最たるものの一つが『パーティクルライブ』であると考えています。
なぜならば、現状完全にバーチャルでしか体験できないイベントだからです。
「パーティクルライブって何なの?」と思ったそこのあなた。
clusterをインストールしてとりあえず以下のワールドを尋ねてみてください。
気になった方は他の作品もぜひ見てみてください。
VR機器を持っている方はぜひぜひVRで訪れてみてください。ぜひぜひ、ぜひ(圧)
多少簡単に補足すると『パーティクルライブ』とは、『パーティクル』と呼ばれるエフェクト機能をはじめとする様々な機能を使って、空間全体で表現をするライブです。

パーティクルライブの魅力はその『体験』です。
そもそも空間自体が表現のために綿密に設計されつくられており、『音』『視覚』どれをとっても斬新で衝撃的な体験ができます。初めてVRでパーティクルライブを見たときの衝撃は、今でも忘れることができません。
この体験は常設ワールドでも体験できますが、バーチャルイベントとして『演者』と一体となって表現されることもあります。その体験はさらに衝撃的なものでした。
バーチャルイベントへ興味を持ってくれたあなたには、強くお勧めしたいイベントです。
初心者案内イベント──バーチャル世界を楽しく過ごせるように
色々なメタバースプラットフォームで共通してあるのが『初心者案内』イベントです。
clusterのみならず、私が利用してきたどのメタバースプラットフォームでも開催されているイベントでした。
興味深いのはそのほとんどが『有志のユーザーによるもの』であり、完全にボランティアであることです。
メタバースは世界とつながっている以上、いろんな国のいろんな方々、いろんな場所やコミュニティと出会います。その出会いは素敵な出会いとなることもあれば、残念なことに良くない出会いとなることもあります。
右も左もわからない初心者が思いがけず『良くない出会い』を迎えてしまわないよう、『メタバースを安全に、楽しく体験して欲しい』というユーザーの想いから生まれたイベントです。
また専用のワールドも有志から投稿されていたりと、ボランティアながら『手厚いサポート』が魅力のイベントです。
有志によるチュートリアルワールド
clusterでは公式でも初心者案内イベントを開催しています
ゲームイベント──仮想空間でみんなと協力したり対戦することの楽しさ
私はバーチャルイベントの最たるもののもう一つが『ゲームイベント』だと思っています。
ゲームイベントの魅力も『体験』です。
とても個人的な理由で恐縮なのですが、映画やアニメで見たような体験ができることに夢を感じているからです。
仮想空間で実際に体を動かし、人と戦う、モンスターと戦う、スポーツをする、崩壊しかけている世界に巻き込まれる、という体験は誰しもが夢見た体験なのではないでしょうか?

実際に体験してみると、特にVRでは没入感が桁違いでかなり白熱しますし、本当に自分がその場にいるような錯覚に陥ることがあります。もちろんVR以外の参加方法の方が白熱することだってありますし、VRと非VRの人で一緒に盛り上がれるのもclusterの魅力です。
また、既にメタバースでは、仮想空間で銃を打ち合ったり、スポーツゲームをしたり、といった『バーチャルゲームイベント』がプラットフォーム問わず多数開催されています。
イベントではないですが、以下で体験することができますので、気になる方は訪れてみてください。
(ちなみにclusterでは他の方が投降したワールドでも、自分のイベントで使用することができます。※作者がイベント利用を許可しているワールドのみ
以下の『BABEL!』も対象となりますので、気に入った方はぜひ自分のイベントで利用してみてくださいね!)
バーチャルイベントの立て方(cluster)
さて、ここまでは『バーチャルイベントの魅力』について触れてきましたが、ここからは
『そんなに魅力的なら自分もclusterのイベントをやってみたい!』
とウズウズしているあなたへ向けて、clusterでのイベントの立て方を具体的に記載していこうと思います。
至って簡単なので、ぜひ 以下の手順に沿って進めてみてください。
バーチャルイベントの立て方手順(cluster)
手順①:HP右上の+ボタンより『イベントをひらく』を押す

手順②:表示されたウィンドウにイベント名を入力、公開イベントか限定イベントかを選択して下書きを作成する。
※公開イベントか限定公開イベントで参加可能人数や仕様が異なります。
詳しくはこちらをご覧ください。

手順③:必須事項を入力し、保存して公開する。
※日時は一度公開してしまうと変更できないので注意!
※サムネイルはデフォルトのままだとイベント一覧に表示されないので注意!

手順④:イベントページが公開されました!

clusterでのイベントの魅力や細かい特徴は、こちらの記事で由宇霧さんが詳しく解説して下さっております。
もっと詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてみてください!
まとめ──まだまだ可能性に溢れたバーチャルイベント
いかがでしたでしょうか?
バーチャルイベントはその一つ一つに様々な特徴と魅力があり、可能性にあふれています。
今回紹介したバーチャルイベントはほんの一部で、他にも魅力的なイベントは沢山あります。(紹介しきれないのがとても歯痒いです。)
だからこそ、この記事を読んで少しでもバーチャルイベントに興味を持ってくださった方は、ぜひ気になるイベントに顔を出してみたり、早速イベントを立てたりして、この世界に飛び込んでみてください!
きっと素敵な出会いや体験が待っていると思います!
以上、龍飛でした!次は『バーチャルイベント』でお会いしましょう!