Cluster Creator Kit 2.11.0から、ワールド内の「移動する床」の上に立ったアバターが床の動きに追従する設定ができるようになりました!
設定方法やどのような違いがあるかを紹介します。

設定方法
- Hierarchyを右クリック、または上部メニューのGameObjectから「Create Empty」で空のGameObjectを作成します。名前は「Setting」など分かりやすい名前にしておきましょう。
- 作成したGameObjectのInspectorで、Add Componentから「World Runtime Setting」コンポーネントを追加します。
- ※World Runtime Settingコンポーネントが検索に表示されない場合は、Cluster Creator Kitが最新版になっていることを確認してください。
- 作成したGameObjectのInspectorで、Add Componentから「World Runtime Setting」コンポーネントを追加します。
- World Runtime Settingコンポーネントの設定で、移動する床の挙動を変更することができます。

移動する床に追従する
World Runtime Settingの「Use Moving Platform」にチェックを入れると、移動する床の上に立ったアバターが床と一緒に動くようになります。
Cluster Creator Kit 2.11.0以降に更新した後はワールドにWorld Runtime Settingが入ってない場合も移動床の機能が有効になります。(下記はデフォルト値)
・Use Moving Platform: オン
・水平慣性: オフ
・垂直慣性: オン

慣性を有効にする
Use Moving Platformを有効にすると「Moving Platform Horizontal Inertia」「Moving Platform Vertical Inertia」の項目が設定できるようになります。
それぞれ水平方向・垂直方向の慣性を有効にするかどうかを設定することができ、移動する床からジャンプなどで離れた場合に速度を引き継ぐようにすることができます。

・床が高速で動く場合などに挙動が不安定になる可能性があるため、適度な速度のシンプルな往復や回転の動きで活用するのがおすすめです。
・回転する床の場合はVRや1人称視点では酔いやすくなってしまうので、注意書きなどで案内したりするのが推奨です。
・ユーザーをワープさせる表現を実現したい場合は、こちらの記事で解説している「Player Enter Warp Portal」などを使用するのがおすすめです。
・Warp Item Gimmickなどで「床を瞬時にワープさせたいがユーザーが床についてくるのは防ぎたい……」という時は下記の方法がおすすめです。
- 床のオブジェクトを2つ用意し、片方ずつがactiveになるよう入れ替えながら動かす
- 床を非activeにしたのち、一定時間してから移動させて再度activeにする
アスレチックの仕掛けやエレベーターなど、さまざまな場面で使うことができる機能です。
今まで通りの挙動も含め設定の幅が広がったので、ワールドに合わせて活用してみて下さい!





















