移動するオブジェクトに軌跡のようについていく表現をつくる──パーティクルを使いこなす【Simulation Space編】

Particle Systemには豊富な機能があり、幅広い表現ができます。

今回は移動するオブジェクトから軌跡のようにパーティクルを出してみます。
Trailと似たような表現ですが、線のような軌跡となるTrailと異なりキラキラした粒子による軌跡となり、また応用すれば炎や煙のような複雑な動きもつくることができます。

手持ちアイテムにParticle Systemをつける

まず、手で持てるアイテムをつくります。

  • Hierarchyを右クリック、または上部メニューのGameObjectから新しい空のオブジェクトを作成します。名前をParticleItemとしてください。
  • ParticleItemのInspectorでAdd ComponentからGrabbable Itemを追加します。
  • ParticleItemを右クリックし、子オブジェクトとして3D Object>Cubeを作成します。
  • CubeのInspectorでScaleを調整して持ちやすいサイズにしましょう。
    • これで手で持てるアイテムができました。
  • 続いて、ParticleItemの子に新しくEffects>Particle Systemを作成します。
  • Particle Systemの設定は以下のようにしてください(初期値から変更する部分のみ挙げています)。
    • Start Lifetime = 1
    • Start Speed = 0
    • Start Size = 0.1
    • Shape
      • Shape = Sphere
      • Radius = 0.1

これでアイテムからパーティクルが出るようになりました。
ところがこのままでは、アイテムを持って動かすとパーティクルも一緒についてきてしまいます。

パーティクルが軌跡のようについてくるようにする

  • パーティクルを軌跡にするにはPariticleのSimulation Spaceを「Local」から「World」に変更します。
    • Localでは放出されたパーティクルがオブジェクトの移動に追従しますが、Worldにすると追従せずその場に残るようになります。

このように、Particle Systemにはさまざまな使い方があります。
パラメータの工夫で自由な表現をしてみましょう!

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