アバターを表情豊かにしよう──VRMアバターの表情設定の紹介

clusterではアバターに表情が設定されていれば、モバイル・PCからでも専用UIを操作することでアバターの表情を変更することができます。

そこで、今回はカスタムアバターに表情を設定する方法を紹介します!

※表情を設定するためにはVRM アバターにシェイプキーが設定されている必要があります

▼今回紹介する方法を動画でも公開しています

VRMアバターをUnityに読み込む

VRM アバターを Unity に読み込むために UniVRM というツールを使用します。

clusterでの推奨バージョンは「UniVRM v0.61.1」になっています。指定のバージョン以外を利用すると正常に動作をしない場合があります。導入する際にはバージョンを要確認してください。

※2021年10月現在、UniVRMのUnity推奨バージョンは「Unity-2019.4 LTS」となります。clusterにワールドをアップロードする際のUnity推奨バージョンと異なる場合がありますので、UniVRMのページでバージョンを確認してください。

  • unitypackage のダウンロードが完了したら、Unity内の「Project」ウィンドウにドラッグ&ドロップ、または unitypackage をダブルクリックしてください。

Unity の上部メニューに「VRM」と表示されていれば UniVRM のインストールは完了です。

UniVRM のインストールが完了している状態で VRM モデルを「Project」ウィンドウにドラッグ&ドロップすることで、モデルデータが読み込まれます。

アバターの表情を設定する

それでは表情を設定していきます!

  • 読み込んだ VRM モデルを Hierarchy もしくは Scene に配置した後に、配置されたVRM モデルを選択してください。
  • VRM アバターには Inspector に「VRM Blend Shape Proxy」というコンポーネントが存在します。このコンポーネントの「BlendShape(BlendShapeAvatar)」をダブルクリックすることで、表情設定用のInspectorに切り替わります。

※表情を設定するためにはVRM アバターにシェイプキーが設定されている必要があります

  • 「BlendShape(BlendShapeAvatar)」の Select BlendShapeClip にあるボタンを選択することで、その VRM モデルが持つシェイプキーを編集することができます。
  • 割り当てたい表情のボタンを選択し、スライダーを動かすことで表情の微調整ができます。
  • また、AddBlendShapeClip を押すことで BlendShape を追加することができます。

cluster では以下の表情を設定することができます。

  • VRMの表情名:対応する表情
  • Neutral:通常
  • Joy:笑顔
  • Angry:怒り
  • Sorrow:悲しみ
  • Fun:穏やか
  • Surprised:驚き

※初期状態で設定されていない表情はAddBlendShapeClipで「追加したい表情名(ex. Surprised)」と保存して、追加してください

BlendShape についてさらに詳しく知りたい方はこちらの公式マニュアルを参考にしてください。
https://vrm.dev/docs/univrm/blendshape/univrm_blendshape/

アバターを出力する

BlendShape を編集し表情を設定したら、アバターを出力してみましょう。

  • Hierarchy にある VRM モデルを選択します。
  • 選択した状態で Unity の上部メニューの「VRM」>「UniVRM-0.61.1」>「Export humanoid」より「VRM Exporter」ウィンドウを表示してください。
  • ウインドウを開いたら、ExportSettings の中にある「Reduce Blendshape」のチェックマークを外してください。
    • ※「Reduce Blendshape」にチェックが入っていると、BlendShapeをうまくExportできない場合があるので、外しておいた方がおすすめです
  • 最後にウィンドウ右下の「Export」ボタンを押すことで出力が完了します。

VRM モデルを出力できたら cluster にアップロードしてみましょう。
アバターのアップロードについてはヘルプページを参考にしてください。

もしアバターが制限を超えてアップロードができなかった場合は、こちらの記事を参考に軽量化を試してみてください。

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