clusterでも使える「VRMアバター」 ──さまざまなアプリで同じアバターが使える共通規格

clusterでは「VRM」というファイル形式のアバターをアップロードして利用することができます。
VRMは3Dアバター・キャラクターを表現するための共通規格で、VRM形式のアバターはclusterだけでなくさまざまなアプリやプラットフォーム上で利用することができます。

VRMアバターが利用可能なアプリの一覧は以下を参考にしてください。
※ここに載っていないアプリでも利用可能な場合があります。

VRM形式のアバターは3Dモデルとしてのデータに加えて、表情や、手足の動きなどを表現するためのボーン構造など「アバターとしての利用」に必要なさまざまな情報が定義されています。

ヒューマノイドボーン

人型として最低限必要なボーンが定義されており、異なるアバターであっても共通のモーションを適用したり、VR機器に対応したアプリでは現実の自分と同じ動きと連動させることができます。

多くの3Dモデルデータの形式ではボーン構造が一定でなく、キャラクターごとに個別のモーション設定が必要になることがあります。
VRM形式のアバターは一定のボーン構造を持っていることが保証されているため、専用のモーションを定義しなくてもさまざまなアバターを利用することができます。

なお、基本的には人型キャラクターを前提としたボーン構造ですが、ボーンの位置や大きさを調整したり、存在しない部位のボーンのみ残しておくなどの工夫で、人型から離れた表現もある程度は可能です。

表情・リップシンク(口パク)

表情やリップシンク(口パク)も設定可能です。
「喜び」「笑顔」「怒り」などの基本的な表情が定義されており、共通して利用することができます。
例えばclusterではエモートに合わせて特定の表情が反映されたり、ボイスチャットの声に合わせて口パクさせたりといったことができます。

見た目の表現

モデルの見た目を表現する「シェーダー」についても、基本的な表現ができる数種類の標準シェーダーが定義されています。
clusterではそのうち、陰影や輪郭線といった幅広い表現が可能な「MToon」と、ライティングの影響を受けない「Unlit(UniGLTFのUniUnlit)」のみが利用できます。
※VRMの仕様上はStandardも使えますが、clusterではUniUnlitに変換されます。

揺れもの

「揺れもの」の設定もできます。
身体の動きに合わせて髪や布などを揺らすことができます。

clusterではグラフィック設定を下げている場合など、揺れものが動作しないことがあります。

一人称視点

ボーン位置とは別に「視点の位置」を設定することができ、VRアプリなどで一人称視点を利用した際に自然な視点を表現することができます。
また「一人称視点では描画されないメッシュ」を設定できるため、例えば「VRで利用すると顔の内側が見えてしまう」などといった状態を回避できます。

メタ情報

3Dモデル自体のデータに加えて、「アバター名・作者名」「サムネイル」といった付加的な情報を含むことができます。
つくったアバターを販売・配布するときなどにはアバターデータ自体に利用条件の情報を埋め込んだり、アプリによっては用意した画像をアバターのサムネイルとして表示したりできます。

VRMアバターの入手方法として代表的なものをいくつか紹介します。

VRoid Hub」では投稿されたVRMアバターを見ることができたり、制作者が許諾している場合はダウンロードして利用することもできます。

販売サイトの「BOOTH」でもVRM対応アバターが多数販売されています。

VRM以外の形式で販売されているものもあるため注意してください。clusterではVRM形式のアバターのみが利用可能です。

モデリングソフトなどを使って自身でアバターを制作することもできます。
VRoid Studio」というアプリケーションでは体形などのパラメーターを調整したり画像を描き変えたりすることで、簡単にVRMアバターを制作できます。
上記のBOOTHではVRoid Studioの衣装や肌として利用できるテクスチャ画像も多数販売されているため、自分で描くだけでなく、既存のものを組み合わせて制作することもできます。

購入または無料ダウンロードした3Dモデルや画像を利用するときは、それぞれの利用規約などをよく確認のうえ従ってください。

VRM形式のアバターを利用すると、clusterを含むさまざまな仮想空間上で自由な姿になることができます。
自分のなりたい姿を表現してみましょう!

記事をシェアしてワールド制作を盛り上げよう!