記事『Mixamoを使って、座ったときのポーズを変えてみる』では、事前に用意されたアニメーションを使用しました。
ワールドの雰囲気に合わせたい、自分だけのモーションがほしい場合には、オリジナルのキャラクターアニメーションをつくってみましょう。今回は「Kinetix」というツールを使って、かんたんにアニメーションを作る方法を紹介します。

動画からアニメーションをつくれるサービス「Kinetix」
今回は Kinetix というサービスを利用してオリジナルのアニメーションを動画から作成します。2022年3月現在Kinetixは無料で使用できることが公式から発表されています。(今後変更される場合もありますので、詳細については公式サイトをご参照ください)

Kinetix を利用するにはログインする必要があります。
- 初めて利用する方は、HP 右上の「Log In」ボタンから登録をしてください。サインインには Google アカウント、Facebook アカウント、メールアドレスを用いたログインが可能です。

この Dashboard の画面が表示されたらアカウントは作成されています。
アカウントが作成できたら次のステップに進みましょう!

サンプル動画からアニメーションを書き出してみよう
まずは 最初から用意されている Samples 動画を利用して、Kinetix の操作を覚えてみましょう。はじめに「JumpingJacks」を使用します。

- 「JumpingJacks」をクリックするとPreviewタブが開きます。
- Previewタブでは、マウスホイールでズームイン・ズームアウトができます。
- 左クリック長押しで画面中心を軸に回転できます。左クリック長押しで平行移動ができます。
- 中央下部の「▶」ボタンを押すと、読み込んだ動画から生成されたアニメーションを確認できます。

Editing タブに入るとアニメーションの長さを編集することができます。
- 下部にあるレイヤーを選択し、アニメーションクリップの端をドラッグすると長さを変更することができます。

Character タブではモデルの位置を変更したり、回転させたり、拡大縮小することができます。
- 左側にあるツールバーから各編集に入ることができます。また、不要なモデルを選択した状態で Delete キーを押すことでモデルを削除することもできます。


それではアニメーションを書き出してみましょう。
- 画面右上の「Export」ボタンを押してください。
- すると出力形式を問われますので、上段左の「Download 3D animation」を選択してください。選択できたら Zip ファイルでのダウンロードが進行します。


ダウンロードした Zip ファイルの中に glb/fbx モデルが入っています。アニメーションの設定方法は「3Dキャラクターにアニメーションをつけることができる 「Mixamo」を使って、座ったときのポーズを変えてみる」の記事を参考にしてください。(「fbx ファイルを選択し、 Inspector で Animation Type を「Humanoid」に、Animation の「Loop Time」にチェックマークを入れてください。それぞれの設定を変更したら Apply を押して適用しましょう。」以降の手順で設定できます!)
オリジナルのアニメーションをつくる
操作がわかったところで実際にアニメーションをつくってみましょう🙌
2種類の動画からアニメーションを作っていきます。
実写の動画からアニメーションをつくる
まずは Samples と同じように実写動画からアニメーションをつくります。
- 「+Create a new project」からプロジェクトを新規作成しましょう。


- 「Add Clip」をクリックして表示された画面に直接動画をドラッグ・アンド・ドロップするか、ダウンロードアイコンをクリックすることで動画をアップロードすることができます。
- 動画を選択したら「Import」ボタンを押して次のステップに進みます。今回使用する動画はこちらになります。イスに座る様子をアニメーションにしてみます。

アップロードが完了したら、ビデオのトリムを行います。
- クリップの端をドラッグすることでトリムすることができます。アニメーションに必要ない部分についてはこのタイミングで切り取ってしまいましょう。

- ビデオの範囲を決定したら「+ Next Step」を押し、プロジェクト名を決めたら自動でアニメーションの作成が始まります。10秒程度の動画であれば3分程度で生成が完了します。

アニメーションの生成が完了したらプロジェクトを開いてみましょう。

キチンと生成されています!しかし、元の動画が斜め前を向いていたためアニメーションも斜め前を向いてしまっていますね。
- Character タブに移動してアニメーションを編集しましょう。先ほど紹介したように移動・回転を駆使してアニメーションが中央に来るように調整します。

- 調整が完了したら、先ほどと同様に画面右上の「Export」ボタンを押して、上段左の「Download 3D animation」を選択してください。
- Zip ファイルでのダウンロードが完了したら展開をし、Unity にインポートしましょう。
椅子に座ったときのアニメーションの設定方法は「3Dキャラクターにアニメーションをつけることができる 「Mixamo」を使って、座ったときのポーズを変えてみる」の記事を参考にしてください。

cluster内で撮影した動画からアニメーションをつくる
次はcluster内で撮影した動画からアニメーションをつくります。
今回使用する動画はこちらになります。イスに座って手を振っている様子をアニメーションにしてみたいと思います。

先ほどと同様に「+Create a new project」からプロジェクトを新規作成しましょう。
- ブラウザに直接動画をドラッグ・アンド・ドロップするか、ダウンロードアイコンをクリックすることで動画をアップロードすることができます。
- 動画を選択したら「Import」ボタンを押して次のステップに進みます。

- ビデオの範囲を決定したら「+ Next Step」を押し、プロジェクト名を決めたら自動でアニメーションの作成が始まります。10秒程度の動画であれば3分程度で生成が完了します。

アニメーションの生成が完了したらプロジェクトを開いてみましょう。

すこしプルプルとしていますが、アバターからでもアニメーションが生成されています!
- Editing タブに移動してアニメーションを編集しましょう。先ほど紹介したように移動・回転を駆使してアニメーションが中央に来るように調整します。

- 調整が完了したら、先ほどと同様に画面右上の「Export」ボタンを押して、上段左の「Download 3D animation」を選択してください。
- Zip ファイルでのダウンロードが完了したら展開し、Unity にインポートしましょう。
椅子に座ったときのアニメーションの設定方法は「3Dキャラクターにアニメーションをつけることができる 「Mixamo」を使って、座ったときのポーズを変えてみる」の記事を参考にしてください。

clusterで撮影した動画からでもオリジナルアニメーションを作成することができました!