自作のアクセサリーをclusterで使えるようにしてみよう!

clusterでは、自分のアバターにアクセサリーを身に付けることができます。

こちらのアクセサリー機能は、これまで公式が提供していたものしか身に付けることができませんでしたが、11/29のアップデートで自分でつくったアクセサリーもアップロードすることができるようになりました!

アクセサリーストア」では、自分でつくったアクセサリーを販売し、他の方に購入・身に付けてもらうことができます。

そこで本記事では、自作のモデルをアップロードして、アクセサリーを商品登録するまでの一連の流れを紹介します。

アップロードするアイテムを準備する【モデリングソフト】

制限について確認する

まずはアップロードするアクセサリーを準備します。
アップロードできるアクセサリーにはサイズやシェーダーは「MToon」のみなど、いくつか制限があります。制限について確認してみましょう。

Creators Guideでモデリングに挑戦する

既にアップロードできるモデルをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、「自分もアクセサリーをアップロードしてみたい…」という方もいらっしゃると思います。

clusterでは、Blenderでモデリングを始めるための記事をいくつか用意しています。下記の記事を参考にしてみてください!

今回はclusterのロゴを3D化したものをアクセサリーにしてみます。

Cluster Creator Kitを最新版にする

さて、ここからアクセサリーのアップロードについて説明していきます。
「アクセサリーのアップロード機能」を使うためには最新版のCluster Creator Kitが必要になります。

「まだCluster Creator Kitをインストールしたことがない!」という方向けには以下の記事がおすすめです。

「Cluster Creator Kit」を既に導入済みという方は、下記のアップデート方法を参考に、Cluster Creator Kitを最新版にしてください!

アクセサリーをアップロードする【Unity】

これでアクセサリーアップロードの準備は万端です。次はUnityを開いて、アクセサリーをアップロードしてみます!

モデルをUnityに取り込む

まずは、アップロードしたいモデルをUnityに取り込みます。Blenderで制作されている方は下記の記事を参考にして、取り込むためのデータを準備してみてください!

Unityに取り込むのは、Projectウインドウにドラッグ&ドロップするだけです。
取り込めたら、Projectに下記のようにモデルが表示されます。

取り込みが完了したら、SceneかHierarchyにドラッグ&ドロップして、Sceneに置いてみましょう。

上手く取り込めてそうです!

後述の「制作のポイント」で触れるように空のGameObjectを用意した上で、その子に3DモデルやCollider用のGameObjectを設定すると、調整しやすくなります!

アクセサリーをPrefab化する

アップロードのためにはアクセサリーのPrefab化が必要になります。
Prefab化は非常に簡単です。

Prefabにしたいオブジェクトを「Hierarchy」ウィンドウから「Project」ウィンドウにドラッグ&ドロップしましょう。すると、ProjectウィンドウにPrefabが生成されます。

Prefabが生成されるとHierarchy上のオブジェクトのアイコンと文字の色が変化しているので、そうなっていればPrefab化は完了です!

アップロードしたいアクセサリーに「Accessory Item」コンポーネントをつける

あともうちょっとです!

次はアップロードしたいアクセサリーに「Accessory Item」コンポーネントを追加します。こちらは一番親のGameObjectに追加すると後で調整がしやすくなります!
追加すると、自動的に「Item」コンポーネントも追加されます。

下記のような設定項目が出てくるので、入力してください。

Item Nameはアクセサリーの特徴を示す具体的な名前にするのがおすすめです!

シェーダーを「MToon」に設定する

アクセサリーでは、シェーダーは「MToon」のみ使うことができます。そのため、色の調整などを行いたい場合は「MToon」に変更した後で行う必要があります。

「シェーダーって何?」という方は、下記の記事で少し解説しています。

「シェーダー」の変更は簡単です。
「Accessory Item」コンポーネントに自動で設定してくれるボタンが用意されている他、マテリアルのInspectorから変更することができます。

「VRM/MToon」は最新版のCluster Creator Kitに同梱されています。独自に導入されている方はそちらを削除して、Cluster Creator Kitに同梱されているものを使うようにしてください。

アクセサリーをアップロードする

あとはアップロードするだけです。
ワールドを作成されている方にはお馴染み、上部の「Cluster」を開くと「アクセサリーアップロード」という項目が追加されています。

こちらを選択すると、アクセサリーアップロード用のウィンドウが出てきます。ウィンドウにアップロードしたいアクセサリーを追加してアップロードします。

アップロードしたいアクセサリーをセットしたら「アップロード」を選択してください。
Webサイトが開いたら、アップロード成功です!

自分でアクセサリーを使うのには商品申請などは必要ありません。アップロードできたら、自分で試しに身につけてみましょう!

商品登録をする【Webサイト】

マイコンテンツで確認する

アップロードが成功したら、ストアで販売するために「商品登録」を行う必要があります。
「商品登録」はclusterのWebサイトから行うことができます。

Webサイトを開いたら、左のメニューから「マイコンテンツ」を選択してください。

マイコンテンツを開くと「ワールド」「イベント」「アイテム」「アクセサリー」というタブが表示されるので、「アクセサリー」を選択してください。
先ほどアップロードしたアクセサリーが表示されていますね。

リリース時点では、一度アップロードしたアクセサリーは削除できませんが、今後のアップデートで削除できるようになるので、もう少しお待ちください!

商品登録に必要な情報を記入する

ここからアクセサリーの商品登録をしていきます!

登録したいアクセサリーを選択して、「商品登録」を選択してください。
すると、商品の説明や金額の入力画面が表示されるので、こちらに入力して登録を進めてください。

記入が完了したら「保存して登録」を選択してください!
ガイドラインが表示されるので確認の上、同意して申請してください。

これで商品登録は完了です!
この後、ストアで商品を公開する前にはclusterの運営チームが公序良俗に反していないかなど不適切なコンテンツではないか事前に確認させていただきます。結果をお待ちください。

確認が完了するとメールとメッセージが届きます!

ストアに公開する

最後に、審査が完了すると商品詳細画面で「ストアに公開」というボタンが押せるようになっています。

これを押さないとストアへは公開できないので、忘れず押しておきましょう!

アクセサリー制作時のポイント

最後に、アクセサリーの制作ポイントを簡単にまとめてみました。

リリース時のイベントでも解説していますので、気になる方はぜひ下記の動画をチェックしてみてください。

ぜひ確認した上で、アクセサリーを制作してください!

親となるGameObjectをつくって調整するのがおすすめ

clusterで制作する時は親のGameObjectをつくって、その子に見た目を構成するオブジェクト等を置くようにすると、後の調整がしやすくなります。

Sizeは0のままでもOK

クラフトアイテムと異なり、「Item」コンポーネントのSizeは0のままでもOKです。

デフォルトのボーンからの位置・向きを決める

アクセサリーを起動して、つくったものを選択した時に最初に表示される場所を設定できます。cluster内でも細かい調整ができますが、つくったアクセサリーをつけてもらいたい場所をデフォルトとして設定するのがおすすめです!

Z軸の正方向が正面になります

アクセサリーはUnity上でZ軸の正方向がclusterでの正面になります。向きもcluster内で調整できますが、こちらも意図したつけ方になるよう正しい向きを設定しておくのがおすすめです。

シェーダーは「MToon Shader」です

アクセサリーで使えるシェーダーは「MToon Shader」のみです。
最新版のCluster Creator KitにはMToonShaderが同梱されているため、独自にMToonShaderを導入している方はそちらを削除するのが推奨です。

こちらの記事でMToonの設定について簡単に解説していますので、参考にしてみてください。

ワールド制作者の方へ

アバターを照らしているRealtime Lightの CullingMask に「Accessory」「 AccessoryPreview」を設定しておきましょう。
こちらが設定されていないワールドでは、アクセサリーが黒く表示されてしまう場合があります。

設定方法は下記の記事で紹介しています。

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