テンプレートワールド「ミュージック」を6/24に公開しました!
ダウンロードやテンプレートワールドの詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「ミュージック」に入っている文字を変更すると、あなただけのミュージックライブワールドをつくることができます!
本記事では、テンプレートワールド『ミュージック』の改変の一例を紹介します。

3Dのテキストモデルをつくる
「ミュージック」ではVR空間に歌詞が次々に現れては消えていきます。
つまり、3Dのテキストモデルを差し替えることで、自分だけの「ミュージック」をつくることができます!
テキストモデルを作成するツールとしておすすめなのが「Blender」です。
Blender はオープンソースの統合型3DCG製作や2Dアニメーション製作、VFX向けデジタル合成、動画編集を行えるソフトウェアです。今回はこの Blender を用いてテキストモデルをつくっていきます。
Blenderの導入方法や使い方などは検索すると、たくさんのチュートリアルが出てくるので、使い方を知りたい方は探してみてください!
- 今回の環境
- Windows
- Blender 3.1.2
- Unity 2019.4.22f1
- Blender を起動したらまず最初に、追加ボタンから「テキスト」を作成します。

- 次に左上のタブから「編集モード」に変更します。
- 編集モードに入ると、テキスト入力ができるようになります。歌詞のフレーズや文字単位で入力してください。

- フォントを変更するには、右側のプロパティから「a」マークのオブジェクトデータプロパティを開き、フォントタブを選択します。
- 標準の欄の右側にあるファイルマークから使用したいフォントデータを選択してください。PCにすでにインストールされているフォントは「C:\WINDOWS\Fonts\」の階層に入っています。
使用するフォントの利用規約をよく読んだ上で、使用して下さい。


次は入力した文字を立体にしましょう。
- 「a」マークのオブジェクトデータプロパティのジオメトリタブを開き、押し出しのパラメーターを増加させ厚みをつけてください。


- 文字を選択した状態で「オブジェクト > 変換 > メッシュ」からカーブをメッシュに変更します。

- 文字を回転させるために、再び左上のタブから「編集モード」に変更します。

- 「編集モード」に変更したら「選択 > すべて」から文字の頂点をすべて選択してください。

- 左側のメニューの回転から、文字を X-Y 平面に対して垂直になるように回転します。


最後にテキストモデルを出力しましょう。
- 「オブジェクトモード」に変更して、メニューの「ファイル > エクスポート > FBX」からモデルデータを出力します。

Unity に持ち込んだ際に Blender と同じ座標系に揃えるために、出力オペレーターで出力設定をします。
- トランスフォームタブのスケールを「FBX単位スケール」、「-Zが前方」「Yが上」に変更してください。また、「トランスフォームを適用する」にチェックマークを入れてください。

Unity を開いて、Project フォルダーに出力したテキストモデルをドラッグ・アンド・ドロップしてください。
これで Blender でつくったテキストを Unity に3Dモデルとして持ち込むことができましたね!テンプレートワールド「ミュージック」に含まれる歌詞オブジェクトもこのように制作されています。

「ミュージック」のテキストオブジェクトを変更する
「ミュージック」の歌詞モデルを作成したモデルに入れ替えてみましょう!
- Unity 上部のメニュー欄の「Window > Sequencing > Timeline」から Timeline ウィンドウを表示して下さい。
- 「ミュージック」プロジェクトの「ParticleLive」オブジェクトを選択すると Timeline ウィンドウに演出のシーケンスが表示されます。


まずは最初の歌詞を入れ替えてみましょう。
- 「Lylics」の▼マークを押してタブを開き、「✅01_誰もが夢見る店がある」を選択して下さい。
- 選択すると Hierarchy にある歌詞モデルがハイライト表示されます。


- ハイライト表示された「01_誰もが夢見る店がある」を選択して、Inspector の Mesh filter を変更します。
- Mesh の右側にある◎マークを押して先ほど作成したテキストオブジェクトのメッシュを選択します。

Unityの上部の「▶︎」を押して再生して確認してみましょう。歌詞のオブジェクトを変更できていますね!

Timeline を変更することで歌詞が出現するタイミングや動きを細かく調整することができます。Timeline について詳しく知りたい方はこの記事を参考にして下さい。
テキストオブジェクトや音源を入れ替えて、自分だけの「ミュージック」をつくってみて下さい!