今回はUnityの機能である「Particle System」を使って、流れ星をつくってみましょう。
下のように夜空と組み合わせると、より臨場感のある夜の風景をつくることができます!
パラメータ設定
今回設定するパラメータの一覧を掲載します。
後ほどひとつひとつ解説していくので、まずは同じように設定してみてください!
- Hierarchyを右クリック、または上部メニューのGameObjectから、Effect>Particle Systemを選択して新しいParticle Systemオブジェクトを作成します。
- 作成したら、まずはオブジェクトの位置と向きを調整しましょう。TransformのPositionに数値を入力するか、Scene上で操作して良い感じに見えそうな場所に移動してください。
- 今回の設定例は上空100mくらいの場所に設置する想定の値にしているので、必要に応じて調整してください。
- Particleの出る向きも変更して、横方向に出るようにしましょう。
- Particle SystemのInspectorで、パラメータを以下のように設定します。Emission, Shape, Size over Lifetime, Trailsの各モジュールにチェックがついて有効になっていることを確認してください。
- Start Lifetime:1
- Start Speed:100
- Start Size:10
- Emissionモジュール
- Rate over Lifetime:2
- Shapeモジュール
- Radius:50
- Size over Lifetimeモジュール
- Size:Curve Editorで右下がりの曲線を選択
- Trailsモジュール
- Width over Trail:右端の▼を選択してCurveに変更、Curve Editorで右下がりの曲線を選択し、最大値を0.1に
- 作成したら、まずはオブジェクトの位置と向きを調整しましょう。TransformのPositionに数値を入力するか、Scene上で操作して良い感じに見えそうな場所に移動してください。

設定できたら実行して見た目を確認してみましょう。

各パラメータの解説
ここから各パラメータについて解説していきます。
パラメータをいじると、どんな変化が起きるのかを実際に操作しながら試してみてください。
流れ星の飛ぶ時間を変える──Start Lifetime
Particleが発生してから消滅するまでの時間を設定します。
小さくすると流れ星が早く消え、大きくすると長く残るようになります。

流れ星の速度を変える──Start Speed
Particleが発射された時の速度を設定します。流れ星が飛んでいく速度を変えることができます。
Lifetimeとも併せて、Particle Systemをもっと遠い場所に設置する場合などは調整してみましょう。

流れ星の大きさを変える──Start Size
Particleの基本の大きさを変えます。

流れ星の量を変える──Emissionモジュール
EmissionモジュールではParticleが出現する量を設定します。
Rate over Lifetimeで1秒間に現れる流れ星の数を変えることができます。

流れ星の出現範囲を変える──Shapeモジュール
ShapeモジュールはParticleの出現範囲を設定します。
初期値は円錐台の形をしたConeになっており、Radiusを変えることで出現範囲の大きさを変えることができます。

流れ星の大きさを変化させる──Size over Lifetimeモジュール
Particleの大きさを変化させます。
流れ星が自然に燃え尽きて消えるように、次第に小さくなる曲線を選択します。
流れ星の軌跡を表示する──Trailsモジュール
Particleの軌跡を表示します。
Width over LifetimeはParticleの大きさに対する軌跡の幅の割合を設定できます。Curveを選択すると軌跡の始まりから終わりまでの幅を変化させることもできます。
【応用編】表現のクオリティを上げるテクニック
上の流れ星に、さらにキラキラした軌跡を追加してみましょう。
- まず、Particle Systemを右クリックして、子オブジェクトとして新しいParticle Systemを作成します。
- 子のParticle Systemは次のように設定してください。
- Start Lifetime:1
- Start Speed:0
- Start Size:5
- Shapeモジュール
- Shape:Sphere
- Radius:10
- Size over Lifetimeモジュール
- Size:Curve Editorで右下がりの曲線を選択
- 設定出来たら親のParticle SystemのInspectorに戻り、Sub Emittersモジュールを有効化します。
- モジュール内にオブジェクトを選択する項目があるので、子のParticle Systemを選択します。
設定できたら実行してみましょう。

夜空と組み合わせるだけでも流れ星のように見える表現になります。
他にもマテリアルを変更したり、大きさをランダムにするなど工夫してみましょう。
今回はParticle Systemを使って流れ星の表現を作成する方法を紹介しました。
TrailsやSub Emittersなども活用して、様々な表現を探してみてください!