「リリーもひとりでつくれるもん!」。ミニゲーム編では、リリーさんが考えたゲームを回を追ってちょっとずつつくっていきます。
本記事では、リリーさんが制作したゲームを同じようにつくることができるように、配信で辿った手順を記事として紹介していきます。
最終的に、タイムアタック付きの落ちてくる消えていく床から逃げるミニゲームワールドが完成します(完成ワールドはこちらで公開されているので、ぜひ遊びに行ってみてください)。
ゲームワールドの基本的な機能は前回までで完成しましたが、今回はゲームをより楽しくするための演出をつくるためのヒントを紹介します!
- 第一回:「時間で消える床」と「落ちた人エリアにワープするギミック」をつくる
- 第二回:「オブジェクトが当たると消える機能」と「ランダムにオブジェクトを落とす機能」をつくる
- 第三回:「ワープ/エントリーギミック」と「自動的に止まるストップウォッチ」をつくる
- 第四回:「リセット機能」をつくる
リリーさんの配信を観ながら、ぜひ一緒に挑戦してみてください!
タイルが消えるときにパーティクルを出す(パーティクルをつける)
Unityの機能であるパーティクル(Particle Systems)を使うと、様々な演出をつくることができます。


今回は、タイルが消える時にパーティクルを出すようにして、どのタイルが消えるのか分かりやすくする演出をつける方法を紹介します。
TileのPrefabの設定を少し変えるだけなので、そこまで複雑ではありません。
大きくは「Tileが受け取るKey「Destroy」を演出の発動に置き換える」「Item Timerを使って、演出が発動した後に時間差でDestroy Item Gimmickを発動するようにする」という手順になります。

次は消える時にパーティクルが発生するようにギミックをつけていきます。
- Effectsを選択してInspectorで、Add Componentから「Set Game Object Active Gimmick」を追加してください。
- Targetは「Item」、Keyは「effectsIsActive」、Itemに「Tile」を設定してください。
- タイルが消える時だけ現れるように、Inspectorの名前の左横のチェックを外して、Effectsを非アクティブにしてください。

最後にパーティクルが発生した後にタイルが消えるように設定していきます。
- TileのDestroy Item GimmickのKeyを”ExplosionDestroy”に変更
- TileにItem Logic追加
- This, “Destroy”
- This, “effectsIsActive”, Bool, “=”, Constant, Bool, True
- TileにItem Timer追加
- This, “Destroy”, 1
- This, “”ExplosionDestroy”, Signal


タイルが消えるときにAnimationを再生する(消えるアニメーションをつける)
パーティクルが発生するようになっただけでもずいぶん華やかになりましたが、タイルが消える前にブルブル震えたりするようにすることで、より緊迫感が楽しめるようになります。
今回は「ブルブル震えて色が変わる」をアニメーションで実装していきます。

- 新規Animationを作成し、「Tile」のPrefabにドラッグ&ドロップしてください。
- Animationの作成方法はこちらの記事を参考にしてください。
- Animationをドラッグ&ドロップすると、設定したオブジェクトにAnimatorコンポーネントが設定されます。


- Animatorコンポーネントが設定されたオブジェクトを選択してInspectorで、Add Componentから「Set Animator Value Gimmick」コンポーネントを設定してください。
- Targetは「Item」、Keyは「StartAnimation」、Itemに「Tile」、Parameter Typeを「Signal」、Animator Parameterを「Start」に設定してください。
- 次はAnimatorを設定していきます。
- Aniamtorの細かい設定方法はこちらの記事を参考にしてください。
- Parametersは、「Trigger」で作成し「Set Animator Value Gimmick」に追加した「Start」としてください。
- 最後に「Tile」を選択し、上述のパーティクル演出の時に追加したItem Logicに設定を追加してください。
- 「+」を選択してください。
- 上段:Targetは「This」、Keyは「StartAnimation」、Valueは「Signal」
- 中段:「=」
- 下段:「Constant」、Bool、としチェックを入れて「True」にします。


これでリリーもひとりでつくれるもん!〜ミニゲーム編〜の解説は終了です。
オブジェクトの見た目を変えるだけでも印象を大きく変えることができますし、今回解説したギミックをさまざまなものに応用することができます。
ぜひ今回覚えたことを活かして、ワールド制作に挑戦してもらえると嬉しいです!
まずは「Tile」のPrefabに演出用のパーティクルを仕込んでいきます。