VR発のアーティストとして大舞台を目指す【YSS さんインタビュー】──有料イベント「Cluster LIVE MUSIC CLUB」先行体験参加者インタビュー

clusterでは、誰でも有料チケット制のイベントを開催できる「【cluster 有料チケット制イベント】フリートライアル」の参加者を2025年11月30日まで申し込み受付しています。詳細は募集記事をご覧ください。
参加を検討している人の中には「有料イベントってどんな感じなんだろう?」と思い、参加を決めかねている方もいるかもしれません。そこで、今回は2024〜2025年最初にかけて開催した有料チケット販売イベントの開催プログラム「Cluster LIVE MUSIC CLUB」の先行体験に参加していただいたクリエイターの方々に、参加のきっかけや参加しての感想をインタビューしました
フリートライアル参加を検討している方は、ぜひ読んでみてください!

YSS さん(左:Sorte さん、右:yopi さん)
“リアルを侵食するVR発音楽ユニットYSS”
上質な音世界を作り出すコンポーザーのyopi、情感豊かな歌声を持つボーカルのSorteによるEmoVocal-SubBassユニット。
多彩な音楽ジャンルを横断しながらVRで活動する。
公式Webサイト→https://sites.google.com/view/yssofficial/

──自己紹介をお願いします。

Sorte
VR音楽ユニットYSSでボーカルを担当しているSorteと申します。 今日はよろしくお願いします。

yopi
YSSで、いろいろ担当しているyopiです。よろしくお願いします。

YSSさんの活動について詳しく知りたい方は上記の動画やMoguLiveさんのインタビュー記事「これを聴いて冷静でいられない VR音楽ユニット「YSS」が“唯一無二”である理由【ロングインタビュー】」などをご覧ください。

──Cluster LIVE MUSIC CLUB に応募するきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

Sorte
普段メインで活動しているVRChatでも、イベントを開催する際に有料イベントはまだまだ浸透していなくて。clusterの方でユーザーが有料イベントを開催できる取り組みが始まったとSNSで見て、「これはやってみたいな、開催してみたらどんな感じになるんだろう」と思って応募してみたのがきっかけでした。

──では、バーチャルで有料イベントを開催することへの興味は以前からあったということでしょうか?

yopi
バーチャル空間以外で開催するイベントはすべて有料なので「慣れている」というところが大きいと思います。
YSSはVRのイベントと同じくらいリアルイベントに出ているので、有料イベントに対してのハードルはすごく低かったんです。

──なるほど。確かにリアルライブだと有料であることが一般的ですしね。リアルイベントは活動当初から出演されていたのでしょうか?

yopi
活動の最初くらいからリアルのイベントには出てるよね。

Sorte
ワンマンではないんですけど、5年前くらいから色々なリアルイベントに出演させていただいたり機会をいただいていたので。
実は今年の12月に、はじめてリアルでのワンマンライブを開催する予定なんです。それは、Cluster LIVE MUSIC CLUBに参加する段階で決めていたことでもありました。

──そうなんですね!リアルとバーチャル、どちらでも活動されているのは、何か理由があるのでしょうか?

Sorte
VRChatやclusterだけではなくて、VRを知らない人でもYSSを知っているという風になって欲しいし、もっともっと色々な人に知って欲しいという気持ちが大きいからですね。

yopi
やっぱりアーティストとして活動したい側面が強いというか。アーティストとして立てる場を求めているという感じですね。

──YSSさんはリアルでもイベントに出演されているとのことですが、バーチャルイベントの魅力はどのように考えていますか?

yopi
やっぱり距離的な問題がまったくないのが一番大きな魅力ですね。
YSSは北海道を拠点に活動しているのですが、例えば、「北海道でYSSがワンマンします!(バーン!)」と出しても、多分、東京で開催する時より人を集められない。
でも、VRであればどこからでも参加できるので、そうした問題は簡単に解消できますよね。それは大きな魅力としていつも感じているところですね。

──演出面ではいかがでしょうか?

yopi
演出やパフォーマンスもすさまじい可能性はあると思います。Sanrio Virtual Festivalのライブに出演して非現実的な表現をさせてもらったりしているので。そういう点で、リアルでは表現できない演出はたくさんあるかなと思います。ステージがいきなり変わったり。でも、YSS的にはそこはあまり重要視してないですね。

Sorte
どちらかというと、お客さんとのコミュニケーションが面白いというのがありますね。
リアルだとペンライトを振ったり、声出しがありますよね。リアルと同じくVRでもそうしたリアクションはあるんですけど、VRだとさらに絵文字の表現だったり、clusterのライブだと、来てくれた方々が打ち上げ花火のギフトを送ってくれたり、そういうのは嬉しいですね。

yopi
VRでのライブは、演出など一方向的なやりとりが注目されがちだけど、そういう風にお客さんとのやりとりがあって会場が一体感を持てる双方向的な部分が一番楽しいかなと思っています。

──確かに、バーチャルだとリアルよりむしろ絵文字の種類などでお客さん側が演者に対して感情を表現できる幅が広いという面はありますね。

──普段はVRChatでライブされることが多いのではないかと思うのですが、今回clusterではじめてワンマンライブを開催してみていかがでしたか?

yopi
熱狂的なコアなファンの方々がいっぱい集まってくれたのが嬉しかったです。
あと、VR機器を持っていない人も来てくれたのがとっても良かったですね。

Sorte
そうそう。それは嬉しかったですね。

yopi
また、clusterの「ギフト」には色々な種類があって、良かったですね。

Sorte
そうなんですよ。みんな演出の代わりに曲に合わせてギフトを入れてくれたりして、盛り上がって、とても良かったよね。

yopi
そういうお客さんとのやりとりは経験したことなかったので、面白かったですね。

Cluster LIVE MUSIC CLUBでのライブの1シーン

──なるほど。YSSさんが色々な場所で活動しているからこそ、普段はバーチャル上で会えなかった方と会える機会になったということですね。

Sorte
いつも配信だけを見ている人がいるので。Cluster LIVE MUSIC CLUBでは、VR機器を持っていないファンの方と同じ会場に入って一緒に騒げたのはよかったですし、喜んでもらえたのはとても良かったなあと思います。VR機器を買いたいという人も出てきていたし(笑)

YSSさんはYouTubeでもオリジナル楽曲の生歌VRライブを毎週配信している。

──それは良い話ですね!リアルで有料のライブに出演されているとはいえ、バーチャルでの有料ライブははじめての経験なのではないかと思います。先行体験に参加してバーチャルでの有料ライブを開催してみて、いかがでしたか?

Sorte
VRでのイベントは「無料」だからみんな来てくれていた面があったと思うので、有料になった時にどれくらいの人が来てくれるのかは、最初はちょっと不安でした。
ただ、「VRでの有料イベントはどういう風になるんだろう」という期待感を持って楽しみにしてくれている方々が、チケット発売の告知の際にリアクションしてくれたり、「楽しみにしている」というポストをXでしてくれたので「みんな楽しみにしてくれてるんだなあ」というのが伝わってきて、開催日までには不安は解消されていました。

yopi
特段、不安要素はなかったというのもありますね。というのも、今回はYSSにマイナスがない開催条件だったので、不安というよりも実験的な面が強かったというのはあります。

Sorte
でも、やっぱり私はちょっと不安だったな。「VRで有料」となった時に、ファンのみんながどういう風に受け取るのかなあというのは不安でした。
ただ、蓋を開けてみたら「YSSのライブが見たい」という人たちがたくさん遊びにきてくれた、という実感が湧くイベントになったなと思いました。

yopi
VRの有料ライブでもこれだけたくさん人が来てくれるんだというところに、今後の可能性を感じました。またclusterだと、VRChatではできないギフトの花火のような演出だったり、スマホで来てくれる人もいるので、リアルともVRChatとも異なる、3つ目の活動場所ができたのが良かったなと思います。

Cluster LIVE MUSIC CLUBでのライブの1シーン

後は個人的に一番良かったのは、 クラスターさんのバックアップでした。バナー広告を出していただいたり、イベントページの作成をしていただいたり。VRChatのイベントだと公式がサポートしてくれることはないので(笑)

Sorte
そうだね。VRChatだと個人で色々準備することになるわけですが、Cluster LIVE MUSIC CLUBは、クラスターさんが協力してくれたのが一番大きかったですね。

yopi
そこに一番価値を感じましたね。もし今後も継続してそういう形でやっていただけるなら、ぜひイベントを開催したいですね。

──そうですね。我々としてもアーティストさん側がどういうバックアップがあると嬉しいのかは、色々とヒアリングしながら考えたいと思っています。今回のフリートライアルでは、公式Webサイトに一覧ページを作成したり、公式Xアカウントでの紹介や、公式YouTubeチャンネルでのショート動画投稿などを行っています。cluster公式としてもアーティストさんを可能な限りバックアップしていく姿勢は継続していきたいと思っています。

──バーチャルイベントの将来性について、どのように考えられていますか?

yopi
イベントのクオリティが跳ね上がっていくんだろうなと感じています。企業参入が年々増えてきているのと、リアル発のアーティストがVRに入ってくる逆輸入が増えてきているので。

Sorte
リアルからも来ていますし、大手VTuber事務所さんからも入ってきていて、かなりクオリティが上がっているので、個人でVRChatやclusterから活動していくとなった時に、求められるもののハードルが上がっていくのではないかなと感じています。

yopi
その中でどうやって生き残っていこうか考えています。
VR発のアーティストがリアルで活躍する未来とリアルのアーティストがVRに入ってくるという両方のサイクルができれば、すごく良い形になるのかなと思うのですが。
VR発のアーティストの知名度について、まだちょっと頭にストップがかかっている状態なので、リアルで活動しているものすごい人たちがバンバン入ってきたら、おそらく駆逐されちゃうのではないかなと。そこが怖いところですね。

VTuberという枠で見たら、リアルのアーティストと対等なレベルの人たちも十分にいるのでしょうが、VRChatやclusterも含めたVR文化圏に生きている人たちから、まだそこで通用するアーティストが出てきていないので、そこを目指していきたいと思っています。

Sorte
そうなりたいですね。そしたら、リアル側から来た人との接点もできて、より盛り上がるのではないかなと思ってます。

──そういう将来像を目指すとして、パフォーマンスや広報など、これからどういう部分に注力していくか現時点で考えられていることはありますか?

yopi
全部が必要ですね(笑)
ただ、個人的には一番のところに音楽がないとダメだなと思っています。VR発で音楽以外の分野で有名になっている事例は結構あると思うのですが、音楽の分野ではまだいないと思うんですよね。
だから、音楽を聞いたら、このアーティストだって分かるほど有名になれるくらいの質の人が出てこないとなと。なので、僕たちは音楽をコアにして活動していきたいなと思っています。

──YSSさんは音楽を重要視されている一方で、VRで活動することにもこだわられているように見えます。

Sorte
YSSが結成されたのがVRだったからですね。

yopi
そもそもVRでしか生まれなかった関係からスタートしているので、VRがメインなのが自然というのがあるんですよね。なので、VRでの活動にこだわっていることを説明できる理由がないというか……

Sorte
それが自然なことなんだよね。

yopi
自然な状態なんだよね。

Sorte
まだまだ、この見た目でリアルの音楽業界に行くと、見た目でいったん落とされてしまうことはあると思うんです。「生身じゃないじゃん!」みたいなところで。偏見というわけではないと思うのですが。
最近、星街すいせいさんがリアルの方に進出して活躍しているのを見ているので、そういう風潮はだんだん薄れていくのかなとは思うのですが、まだまだVRというだけで「リアルライブをどうやるの?」と思われる面はあって、現時点では壁があると思います。そういう壁のようなものを取っ払いたいですよね。
私たちとしては、この姿のままでリアルの音楽の世界で受け入れてほしいという気持ちがあるので。なぜなら、これが私たちの自然な形だから。

──最後に、YSSさんの活動について今後の展望はありますか?

Sorte
そこは決まってますね。このVRの姿で、CoachellaとかTomorrowlandのような世界の大きなフェスに出演できるようになりたいです。そして、そのライブを見た人たちが「何、あの人たち二次元アニメじゃん」と思うのではなく、そういうあり方が当たり前の世界にしていきたいなと思っています。

──良いですね!

Sorte
それを音楽で成し遂げたいんだよね。そんな野望を持つYSSです。

──大きな野望を持たれていると知り、より一層YSSさんの今後の活動が楽しみになりました。今日は、色々とお話いただきありがとうございました!
(2025年10月2日収録)

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