失敗しないと得るものはない【Jパパ さんインタビュー】──有料イベント「Cluster LIVE MUSIC CLUB」先行体験参加者インタビュー

clusterでは、誰でも有料チケット制のイベントを開催できる「【cluster 有料チケット制イベント】フリートライアル」の参加者を2025年11月30日まで申し込み受付しています。詳細は募集記事をご覧ください。
参加を検討している人の中には「有料イベントってどんな感じなんだろう?」と思い、参加を決めかねている方もいるかもしれません。そこで、今回は2024〜2025年最初にかけて開催した有料チケット販売イベントの開催プログラム「Cluster LIVE MUSIC CLUB」の先行体験に参加していただいたクリエイターの方々に、参加のきっかけや参加しての感想をインタビューしました
フリートライアル参加を検討している方は、ぜひ読んでみてください!

Jパパ さん
メタバースプロデューサー!VTuberさんのバーチャルライブ会場作成や演出のプロデュースを行ってます🌟メタバースでのその他イベントなどの相談にも対応可能!
プロフィールページ→https://my.prairie.cards/u/Jpapa821

──まずは自己紹介をお願いします。

『Virtual Event Guild – Origin -』の代表として、普段はVTuberさんのバーチャルライブのサポートや企画、VTuberさんがリアルと交流できる「ぽたみーと」というツールの制作などの活動をしています。
『Virtual Event Guild – Origin -』は、小さいながらもギルドとして運営していて、そこにクリエイターさんが何人か所属して活動しています。

──活動を拝見していると、Jパパさん自身が何かを制作したりパフォーマンスしたりするというより、クリエイターさんやVSingerさんをプロデュースすることが多いのでしょうか?

元々はワールドクリエイターとしてバーチャルライブのためのステージをつくっていました。その中で色々なVTuberさんと知り合って、バーチャル空間での音楽イベントや、リアルでの音楽イベントにも関わるようになっていったんです。

今はワールドをつくるよりサポートやプロデュースの比率が増えてきて、そっちの方がメインになってきたという感じですね。特に、Cluster MUSIC LIVE CLUBへの挑戦がきっかけとなって、プロデュース方面の活動が活発になりました。

──Cluster MUSIC LIVE CLUBに応募するきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

企画が発表されて最初に思ったのは「それまでのイベントの経験をもとにして自分の力を試したかった」ということですね。
Cluster MUSIC LIVE CLUBに応募した方って、ほとんどが出演する方の活動者さんだったと思うんです。僕の場合は裏方なので、そういう人間がどこまでやれるかを試したかったんです。

──なるほど。Jパパさんはこれまでに多くのバーチャルイベントを開催されていますが、バーチャルイベントの魅力はどのように考えられているのでしょうか?

やっぱりリアルにない表現ができるのが、まずはひとつですね。
あとは、距離関係なく参加できる点です。リアルでイベントを見に行こうと思うと一苦労じゃないですか。その苦労を解消してくれる場所であり、見たいものを見たり・つくれる場所、それがバーチャル空間の魅力だと思っています。

自分は若い頃飲み屋・カフェの営業をしていて、つくるとか経営するのは好きだったのですが、今は別の仕事でサラリーマンをしていて。ですが、バーチャル空間に出会ったことで、そんな自分がまた0から挑戦できたと思うんです。バーチャル空間は、年齢・性別を超えて色々挑戦できる場所ってところが、とても素敵な場所だなと思っていて。まさか自分が大学生と一緒になってイベントをつくるとは考えもしなかったですし(笑)

──確かに、よく遊んでいた人が実はすごく年が離れていた、ということはありますね(笑)そういう風に年齢など気にせず交流できるのはバーチャル空間の魅力だと思います。
お話を聞いていて思ったのですが、イベントの企画や運営はお店を経営することと近い面はありそうですね。

確かに飲食店やバー、イベントもお客さんに来てもらわないと続けられないですからね。似たような部分はあるかもしれないです。

──先行体験に参加して有料ライブを開催してみて、いかがでしたか?

まず応募する時に、有料イベントと無料イベントとの違いはどこにあるのか、をすごく自問自答しました。ただ、開催が決まるまで答えは出ませんでした。さらに、開催すると決めたのに出演者も決まっていませんでした(笑)

ただ、有料イベントをやる意味や内容を考えてから、人を集めてから応募しようとしていたら、開催まで辿り着かなかったと思うんです。「やる」と決めてしまって、理由は後づけで用意すれば良いのかなと思っていました。

当時、応募しようと思っていた方の中には「有料イベントにするからこうしなきゃいけない」と真剣に考えすぎてしまって、応募できなかった方もいたのではないかと思います。実際、出演してもらいたい方にお声がけした時に「自分が出演することによって、無料イベントと有料イベントの違いをどう表現したらいいか分からない」とおっしゃる方もいたんですよね。

だから、有料イベントに挑戦するとなっても、真面目に考えすぎずに、理由とか内容は後づけで良いんじゃないかというのは、皆さんに伝えたいなと思っています。
「これをやろう!」と思ってやり始めたことが続いていることって意外と少なくて、なんとなく始めて気づいたらずっと続いているってことはよくあるじゃないですか。はじめて挑戦することって、意外とそんな心持ちで挑戦して良いものなんだと思うんです。

──なるほど。

僕自身、開催してみて気づいたのは、一度有料イベントや個人営利活動を経験したら、次に挑戦するハードルがぐっと下がることです。一度もやったことない状況だと「人が集まるか分からない」とか色々な不安がありましたが、一度経験して成功もしくは失敗さえしてしまえば、次はなんとなく「大丈夫だろう」と思って、ハードルが下がってやれるようになるんですよね。そして、それは無料イベントにはない良さだと思います。

無料イベントは無料イベントで「イベントを始める」というところにハードルはあって、それを乗り越えることで新たな経験に繋がる面はあります。ですが、言い方は悪いのですが、マンネリ化してしまう面はあるんですよね。その時に、有料ライブを開催することで、また新たなステージに上がれるのかなと思っていて、それはとても良いことだなと思いました。

──無料ライブには無料ライブの役割があって、有料ライブの役割がもちろんあるので、そのバランスを考えて使い分けると言うことですね。
また、Jパパさんの考え方だと、有料イベントに挑戦して、仮に失敗しても得るものがあるということですね。

むしろ失敗しないと得るものはないと思います。 
今回の『『#キラフェスV』 -in Cluster LIVE MUSIC CLUB-』も完全に成功かというとそうではないし失敗した面もあります。ただ、失敗がないと成長はしないので。仮に大失敗したとしても、その次に成功すれば笑い話になるじゃないですか。だから、失敗を怖がる必要はない、と言いたいですね。

特に、バーチャル空間のイベントって現実のイベントに比べたらダメージは少ないんですよね。ハコ代がかかるわけでもないし、チケットノルマがあるわけでもない。人件費がべらぼうにかかるわけでもない。失敗しても自分のリアルな顔が見られるわけでもない。そういうことを考えると、バーチャルイベントってすごく挑戦がしやすい場所だなと思います。

──確かにそれはバーチャルイベントのある種の特徴とも言えそうですね。

あとは、今が「失敗できる時期」だと思っています。
どんなものにも黎明期というものがあって、その間って、みんな失敗することが普通じゃないですか。失敗して、そこから学びを得たり、笑い話にしたりする。でも、それが成熟した文化になった後に失敗したらよりダメージが大きくなってしまうと思うんです。だから、今失敗できるのは面白いことだよって言いたいですね。

──なるほど。まだまだバーチャル空間でのイベントは黎明期だからこそ失敗できる、という視点は興味深いですね。
では、実際に有料イベントを開催してみてどういう経験を得られたのでしょうか?

良かったのは、やっぱり参加してくれた方の熱量がすごかったことですね。みんな「イベントを楽しむぞ」という姿勢で来るので、演者も含めて、みんな熱くなれて、すごかったです。
個人的にやろうと思っていたオープンマイクなども実施できましたし、そういう挑戦ができて良かったですね。また、最終的に収支を黒字にできたというのは良かったです。

一方で、有料イベントだからこそやらないとダメだな、と反省した失敗点があって、後ですごくもう反省して……。予算を組まずに後づけで収支を出してしまったことです。
VTuberさんの出演料は最初から決めていたものの、関わってくれたスタッフの報酬は後で折半するという形にしてしまったのは良くなかったなと思っています。
有料イベントで良いものをつくるために多くの人が動いているし、有料だからこその責任感が出てくると思うので、スタッフの本気度に応えるためにも予算を組んで、一人一人にきちんと賃金を示した上でお願いする体制を取るべきだったと思います。
結果として、関わってくれたみんなのやったことに対する評価を後づけにしてしまったので、そこは失敗でしたね。

Jパパさんは、『『#キラフェスV』 -in Cluster LIVE MUSIC CLUB-』の企画の背景や結果について細かく記事で解説されています。黒字で終われたという最終的な収支もこと細かく報告されています。このように色々な知見をオープンにする姿勢は、自身の頭の整理になると共に、後で挑戦する人が挑戦しやすいように知見を共有する意図を持って発信されているそうです。

──バーチャルイベントの将来性については、どのように考えられていますか?

Cluster LIVE MUSIC CLUBのようなユーザー発の有料イベントが増えることによって、イベントの楽しみ方・イベントを企画する人は二極化していくのではないかと考えています。VTuberさんの世界でよく言われている「エンジョイ勢・ガチ勢」みたいなものですね。

やっぱり収益をちゃんと得た上で有名になりたいという人は、有料イベントをメインにして活動していくでしょうし、今まで通り仲間で楽しくイベントをやりたいという方は引き続き無料イベントを中心に活動していくでしょうし。ただ今は、そのふたつの流れがごった煮みたいになってしまっているので、意見の相違からSNSでざわついたりすることがあるのではないかと思います。

ですが、そこは将来的に自然と二極化していくと思いますし、そうなったらそうなったでガチ勢側の人たちがどんなイベントをやるかというのはすごく楽しみですね。おそらく2・3年後には、clusterのイベンターさん、クリエイターさんの中心は変わっていて、そこにいる人たちは素晴らしい技術を持っていて、イベントももっとロジカルに開催できるようになっているんじゃないかって、そういう将来が来ると良いなと思っています。

今はイベントをやろうとすると演出する人がいて、歌う人がいて、カメラで撮影する人がいて……と人数が必要になることがありますが、そういう部分を一気に解決する技術を持った人がきっと現れるんだろうなと思っていて、バーチャル空間は色々な可能性がこれから生まれてくる世界で面白い場所だなと思います。

──Jパパさんのこれからの活動の展望があれば教えてください。

今取り組んでいることがひとつあります。そのきっかけがCluster LIVE MUSIC CLUBなんですけど。
出演してもらったVTuberさんの方たちがとても素晴らしい人たちで、「その人たちのことをもっと色々な人に知ってもらいたい」、それなら僕が外に出ていくべきだろうと思ったんです。僕が外に出て、その人たちが活動できる場所をつくる。
cluster上でもできるんですけど、やっぱりまだまだコミュニティの広がりには限界が出てきてしまう。だから外に出なきゃダメだと思ったんです。

そこで、自分がバーチャルとリアルを繋ぐ役目になろうと頑張っています。例えば、バーチャル世界の人たちを実寸大で見られるようにしてバーチャルとリアルを繋ぐ「Monolis」というデバイスをつくっている三五屋さんと一緒にグランフロント大阪や神戸のイオンモールでイベントを開催したりしています。

そういう風に居場所をつくって、バーチャルの身体でもリアルで交流できるようにして収益を出せる仕組みをつくることで、VTuberの方たちがもっと活躍できる場所をつくろうと頑張っている最中です。

──リアルとバーチャルを繋げるのは、すごく可能性があると思いますし、面白いですね。

企業さんもバーチャルと関わることをしたいとは思っているものの、仲介に入ってくれる人がいないという話をよくしているんですよね。だから、自分がそこに入ることができるんじゃないかなと。バーチャルイベントをたくさん開催してきましたし、そこで色々なVTuberさんと知り合うことができたので、声をかけることもできる。そういうところで自分が役に立っていって、リアルでの活動を幅広くやっていこうと思っています。

──おきゅたんbotさんもそうでしたが、バーチャル空間の枠を超えてリアルとのつながりをつくろうとしているのは面白いですね。そこで、バーチャル空間の人たちの魅力はそのままに、いかにリアルとつなげていくか、難しいことは多そうですが、これまでにない可能性がありそうです。今日は参考になるお話を色々ありがとうございました。
(2025年9月24日収録)

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