clusterでは、誰でも有料チケット制のイベントを開催できる「【cluster 有料チケット制イベント】フリートライアル」の参加者を2025年11月30日まで申し込み受付しています。詳細は募集記事をご覧ください。
参加を検討している人の中には「有料イベントってどんな感じなんだろう?」と思い、参加を決めかねている方もいるかもしれません。そこで、今回は2024〜2025年はじめにかけて開催した有料チケット販売イベントの開催プログラム「Cluster LIVE MUSIC CLUB」の先行体験に参加していただいたクリエイターの方々に、参加のきっかけや参加しての感想をインタビューしました。
フリートライアル参加を検討している方は、ぜひ読んでみてください!

おきゅたんbot / 宝来すみれ さん
VR・メタバースガイド/Vシンガー
公式Meta Quest・VIVEアンバサダーほか様々な肩書きを持つ
公式Webサイト→https://www.ocutan.com/
VRの価値を幅広く発信する
──まずは自己紹介をお願いします。
clusterでは、主に「くらげビート」という、VRのアーティストさん、VTuberさんたちと一緒になって、気軽に参加して楽しめるというコンセプトのバーチャル音楽フェスを開催しています。結構昔(2019)からやっていて、すでに20回以上開催しています。
私自身の活動としては音楽系のイベントを開催することが多いんですけど、ほかにはVRの中でお話したり配信をしたり。VRが大好きなので、VRを中心にお届けしているVTuberです!
有料ライブへの憧れと、それがもたらす価値

──Cluster MUSIC LIVE CLUBに応募するきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
clusterでは、昔(2018年頃)、有料チケット制ライブが開催されていましたよね。当時有料イベントを開催できたのは、プロの方が出演するイベントに限られていましたが、私も有料イベントを開催したいという気持ちがずっとあったんです。clusterの機能「ギフト※」で、皆さんから応援をいただくことはできていたんですけど、有料イベントとなるとひとつ敷居が上がり難しくなる反面、特別なものになるというか。その分、開催する方もしっかりつくらないといけないという気持ちになります。
また、バーチャル外の一般の人から見た時に、バーチャルの音楽ライブやイベントって「無料でやられている趣味みたいなものでしょ」と思われることがあるのではないかと思うんです。もちろん無料だから質が悪いわけではないんだけど、ただ、お金をいただかないことでそのくらいのものとして見られてしまうというか。だからこそ、有料イベントを開催して、バーチャル空間においても、ちゃんと価値を感じてお金を払うお客さんとそれに応える音楽ライブやイベントが開催されるようになれば、外向きにも価値を伝えやすくなるし、何より有料ライブを成功させれば私にとっても自信になると思ったんです! また、私は専業VTuberになりたかったので活動資金にもなる。そういう色々な側面からチャレンジしてみたいなと思い、応募しました!
※clusterではユーザーが有償で購入したギフトをイベント主催者に贈ることができる。イベント主催者はcluster上でのコンテンツの売上やイベント開催中に獲得したギフトを基に算出・付与されたVポイントが一定額に達すると払出しすることが可能になる。
──有料ライブの存在がバーチャル空間の価値の可能性を広げてくれるということですね。
先行体験に参加して有料ライブを開催してみて、いかがでしたか?
まずは、わたしにとっても来場する方にとってもはじめての、有料チケットワンマンライブ「バーチャルワンダーライブ」に来てくれて本当にありがとうございました!
ミスもいろいろしちゃったけど、オリジナル曲を全部歌って、おきゅゲームに、トークに盛りだくさん、一緒に楽しんでもらえてとってもうれしかったです。
不安もあったけどこのライブを勇気を出してやれたこと、「バーチャル勇気でやってみよ!」が、わたしからみんなへ、みんなからわたしへ繋がってる感じがしました。

──次、有料イベントを開催するとなったら、挑戦してみたいことはありますか?
今回の有料チケット販売フリートライアルにも参加する予定です!ハロウィンの時期を予定しているので、ハロウィンをテーマにして開催しようと思ってます! 季節はみんなで雰囲気を共有して楽しめるので良いですよね。
バーチャルイベントの魅力は「好きなものが同じ人がどこからでも集まれること」「自由な表現ができること」
──バーチャルライブの魅力はどのような点にあるのでしょうか?
一番分かりやすい魅力は、お客さんが世界中のどこからでも参加できるところだと思います!
リアルのライブだと、やっぱり開催する場所が東京に偏ってしまったりすると思うし、そういうことを気にしなくて開催できるのが良いところだと思います!
また、東京で開催したとしても、それがニッチなイベントだった場合に、それに興味を持ってくれるニッチなファンを東京周辺で探さなくてはいけなくなります。でも、バーチャルライブなら全国から参加できるし、全国のニッチなファンが集まれば、大きな集まりになるのではないかなと思います。そういう風に同じ趣味の人が集まることができるし、そこから広がりが生まれるのがバーチャルライブの魅力だと思います。
もうひとつは、アバターやワールドでリアルとはちょっと違う表現ができること。
そこで、音楽というのが、みんなにとって親しみやすいものなので、そうした魅力と合わさって色々な人や場所を繋げてくれるんじゃないかなって思っています!
──確かにくらげビートは水槽のような場所で開催したり、現実では難しいステージのデザインに挑戦されていたのが印象に残っています。
くらげビートはすでに20回以上開催しているんですけど、回ごとに新しいことに挑戦しています! ある回では、浜辺と海底という2つの空間を行き来してライブしたり、自分たちがちっちゃい自分になって大きな金魚鉢の中でライブしたり。
また、clusterだとステージから遠い場所でライブを見る人が結構いたので、そういう人がどうにか近くに来てくれないかなと思って「ディナーショー」をテーマに開催したときは、ランウェイみたいな場所を用意して、会場の色々な場所が一番前になるような工夫をしました。忙しくてなかなか実現できていませんが、ほかにもまだ試していないアイデアは色々あります!
リアルの方がやりやすいこともあるんですけど、そういう風に、バーチャル空間だとリアルより自由なので、色々な表現にチャレンジすることができますね。

バーチャル空間はリアルや色々な世界と繋がる事で面白くなる
──バーチャルイベント自体の可能性はどのように考えていますか?
可能性は無限大です!
clusterではあまり見たことのないタイプのものだと、MR(複合現実)タイプのイベントにも可能性を感じています。透過の仕組みを使えばリアルの人もいるしバーチャルの人もいる、みたいなイベントができるかなって。音楽ライブでも良いし、ゲームでも良いし、リアルと連動して、一緒に体験するイベントを開催すると、エモい感じになるんじゃないかなあと思っています。
clusterは色々なデバイスで入ることができるのが特徴で、学校等でも使われているので、リアルと連動するのはとても良いんじゃないかなと思っています。現実で登校している人とバーチャルで登校している人が同じ空間にいるとか。以前、clusterにはアーカイブ機能がありましたけど、ああいう機能を使って過去の授業を受けられる、とか本当に色々な可能性があると思います!
──なるほど。おきゅたんさん自身の活動では、リアルとの連動に対して試みていることはあるのでしょうか?
現実との連動の面では、最近「Vツーリスト」というサービスをつくり始めています!
実験的に9月27・28日、埼玉県の西川口と江ノ島で「Vツーリスト」を使ったイベントを開催しました。「Vツーリスト」がどういうサービスかというと、バーチャルの人と待ち合わせして待ち合わせ場所に行くと、GPS連動でそのバーチャルの人から「待った?」みたいな通話動画が流れたり、歩いている間に声が聞こえたり、「ここで写真を撮ろうよ!」と、写真がとれたり、何かのコンテンツが再生できるというものです。
「Vツーリスト」には画像や動画、音声コンテンツのURLへ飛んでもらうという機能があります。なので、「Vツーリスト」自体に色々な機能を入れなくても、他のサービスを利用して様々な体験をしてもらえるんです。そのURLをclusterのワールドやイベントにすれば、その場所に行った時にclusterでさらにリッチな体験をしてもらうということもできますよね。例えば、clusterのワールドに謎解き要素を入れて、バーチャルの人たちにヒントをもらいながらリアルの謎を解いていく、とか色々なところと連携してつながるみたいなことができるんです。
私は、メタバースプラットフォームやワールドのようなバーチャル空間が単独で存在するのではなく色々な世界と繋がると良いなと思っていて。インターネットやSNSはもちろん、clusterやVRChatでもいいし。ユーザーとしては、リアルを含めて、いろいろな世界を行き来しているのに、アプリはアプリの中で完結しなくてはいけないっていうのがもったいなく感じていて。だから、そういう意味でも繋がるような仕組みがあると良いなと思って、「Vツーリスト」をデザインしています!
──おきゅたんbotさんは音楽ライブの枠を超えて、VRの世界を色々な世界と繋ごう、という幅広い活動をされているんですね。

色々なクリエイターさんが様々な場面で活躍し、経済に繋がる世界へ──今後の活動について
最近バーチャルで色々やりたすぎて困っているのが、お金と時間。色々なことをやりたくなって、しかもそのやりたいことの実現には時間がかかるから。専業VTuberになったので、ちゃんと収益を得ないといけないのに、収益には繋がらないことをやってしまうみたいなところがあります(笑)
ただ、そういう悩みはあるのですが「お金になる・ならない」ではなくて、好きにやって、色々な人が楽しそうにしているのを見て自治体さんや企業さんが連絡をくれてお仕事になることもあるんです。なので、長い目で見れば、色々なことを好きにやるというのはお金の面でも良いのかもしれないですね。
──長く活動すると、そういう風にお仕事に繋がることもあると思いますし、くらげビートのようなイベントを見ると、すごく多くのクリエイターが関わっているので、そういう繋がりができるのも良いですよね。
趣味でやる・バーチャルでやるイベントは、タダみたいに思われがちですけど、ワールドをつくる人や配信する人、色々な人の協力のもとに開催しています。
有料チケットイベントはそういう活動に、現実みたいな経済的意味を追加できるようになるものだと思っています。
また、最初はみんな趣味で始めるので1人で無償でやることが多い思うのですが、いくらすごいことをしても周りに伝わらないと、見つけてもらえないし、すごさも伝わらない、自分自身のモチベーションも上げにくかったり。でも、趣味やみんなで協力してやるような活動をすることで、上達したり、人との縁ができたり、宣伝的な効果も生まれます。
だから、無料で開催することの良さと、有料でやることで自分の活動資金に繋げる良さの両方を活かせると良いですよね。
──確かにclusterの特徴は無料でイベントを簡単に開催できることですし、有料イベントという選択肢が増えれば、両者を上手く使い分けていくことで、より良いものを生み出していけるかもしれませんね。最後に、おきゅたんbotさんの今後の活動の展望があれば教えてください。
色々な企業さんとお仕事させていただいたこともあって、私一人で色々なことができるので、お役に立てることは多いんですけど、インフルエンサー的な面ではちょっと影響力が足りないかなと思っています。なので、スキル以外でも、みんなが楽しんでくれるような発信の仕方やファンのみんなとの普段の関わりをもっと頑張りたいなあと思っています。
後は、個人の専業VTuberとして生きていくためにはお仕事をしないといけないので(笑)、企業さんから依頼をいただいて、しっかり良いものを出すお手伝いするのも頑張りたいと思っています。
メタバースってワールドみたいなものをつくるだけではなくて、企画の考案・運営・進行とかも重要だと思うんです。私はくらげビートのような音楽イベントとかメタバースだけで撮影した映画の監督をやったり、VRでの色々な経験値があるので、そういう視点から企画に関わらせていただけると、皆さんの発想を広げるお手伝いもできるのかなって。なので、ぜひ気軽に相談して欲しいです!
──やっぱり、メタバースでやるプロジェクトは普段からメタバースで活動されている方が関わったほうが解像度高く企画することができますよね。また、最近では「アバターワーク」という風にメタバース内でのコミュニケーション能力が重要にもなっているので、単にものをつくるだけではなく、より幅広い分野でメタバースで活動される方が関われるようになると良いのかなと思いました。

おきゅたんbotさんからのメッセージ
最後に有料イベントをやりたいと思っている方に私からメッセージがあります!
私は、Cluster MUSIC LIVE CLUBの有料イベントのチケットの値段を最小の金額にしませんでした。それはある程度の値段にした上で、それでも来てもらって満足してもらえることを目標にしたからです。ただ、それは私がそういうやり方を選んだだけなので、色々なやり方があると思います。たくさんの人に来てもらえるほうがライブとしては楽しいと思うので、値段を低くして、たくさんの人に来てもらうようにする方法もあると思います。逆にプレミアムな内容にするのもありだと思います。やりたい内容で、値段設定なども考えてみると良いんじゃないかなと思います!
後は、やっぱり集客は普段より難しくなると思います。影響力があったり、既にファンがいる方は、現実のライブと同じように、集客しやすい面があると思うのですが、そうではないと、なかなか敷居が高いと思います。
「有料チケットイベント、いざやるぞ!」と言っても誰も来てくれないかもしれない。
そういう時に良いのは、無料でイベントをやってみて、自信をつけて、さらにそこに来てくれた人たちに「有料ライブをやってみたいんですけど来てくれますか?」と反応を伺ってみたりしてみることだと思います。そうやって感触を確かめつつ、イベントの準備を進めていくのが良いんじゃないかな?
──確かにそうですね。Creators Guideでも、clusterでイベントを始めたばかりのひとは、まずは定期イベントを開催してみるのが良いですよ、とおすすめしています。clusterに来たばかりの方は機能や操作に慣れないことが多いと思いますし、そういうものに慣れつつ、よく来てくれるファンを増やしていくのが良いのではないかと。
後は、普段cluster以外で活動されている方は、ファンの方がclusterに来る時に手間取ってしまうことも考えられるので、先行してテストイベントなどを開催すると、本番ではスムーズに参加してもらえたりするので、無料で手軽にイベントを開催できることの良さを活用してもらえると良いなと思います。
今日は参考になるお話、色々とありがとうございました!
(2025年9月24日収録)
























clusterでも、透過を使って他の世界と繋げるようなイベントやワールドの手法も試みられている