今回はUnityの機能のひとつ「Audio Reverb Zone」について紹介していきます。音の聞こえ方を場所によって変化させることで、リアルな体験づくりに役立ちます!
Audio Reverb Zoneとは?
Audio Reverb Zoneはプレイヤーが聞く音にエフェクトを加え、リバーブ(反響)がかかったようにする機能です。
設定は簡単なので、ぜひ試してみてください!
設定方法
まずは効果が分かりやすいよう、ワールドで音を鳴らすようにしてみましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
- BGMの設定の仕方: https://creator.cluster.mu/2020/05/22/unity-bgm/
- ローカルBGMの設定の仕方: https://creator.cluster.mu/2022/04/07/loclabgm/
- 効果音の設定の仕方:https://creator.cluster.mu/2021/11/24/sound-effect/
ちなみにAudio Reverb Zoneの効果はワールド内のAudio Sourceだけでなく、エモーションやほかのプレイヤーのボイスなどにも影響します。
それではAudio Reverb Zoneを設置し、パラメータを変える方法を説明します。
- Hierarchyを右クリックするか、上部メニューのGameObjectからAudio>Audio Reverb Zoneを作成します。

Audio Reverb Zoneは範囲内にいるプレイヤーにだけ効果を及ぼします。効果範囲にはMinDistance(最小距離)とMaxDistance(最大距離)の二つの値が設定できます。MinDistanceより内側で最大の効果がかかり、MaxDistanceより離れるとまったくかからなくなります。



次に、どのようなリバーブをかけるかを設定します。自分で細かくパラメーターを調整することもできますが、豊富なプリセットが用意されているのでまずはそちらを使いましょう。ReverbPresetの項目から目的に合ったものを選びます。

たとえば洞窟のあるワールドならAudio Reverb Zoneの効果範囲を洞窟に合わせて「Cave」プリセットに設定すると、洞窟の中で音が反響したように聞こえリアリティが増します。動画の足音に注目してください。

温泉のワールドに「Bathroom」のリバーブをかければそれだけで温泉らしい雰囲気が出ます。

他にもさまざまなプリセットがあるので、試してみてください。
場所に合わせたリバーブで聴覚的な効果を加えればワールドの体験をグッとリアルにすることができます。リアリティにこだわりたいときはぜひ使ってみてください!