イラストから3Dモデルをつくろう
こちらの記事ではベクター画像を用いて3Dモデルを制作する方法を紹介しました。
ベクター画像を用意する方法の一つとしてラスター画像から作成する方法があります。この方法を使えば最初からベクター画像として用意していなかった画像もベクター画像化し、3Dモデル化ができるようになります!
前回の記事と今回の方法をマスターすることでイラストから3Dモデルを簡単に作成することができます!

ラスター画像・ベクター画像とは
ラスター画像は正方形のピクセルから成り立つ画像です。サイズを変更すると画質が落ちてしまいますが、色域の広さや色の編集をおこなうことが得意です。
一方で、ベクター画像とは数式や直線、曲線をつかって画像を表現します。数式で表現できるため画質を損なわずにサイズの変更ができます。

ベクター画像に変換してみよう
Illustrator や Inkscape など他のツールを用いてラスター画像をベクター画像に変換することができます。今回はAdobe Illustrator を用いて変換する方法を解説します。
イラストをベクター化する
- ベクター画像に変換したいラスター画像を Illustratorで開きます。
- 上部メニュー欄の「ウィンドウ > 画像トレース」から画像トレースウィンドウを表示します。読み込んだ画像を選択したまま、ウィンドウ下部にあるプレビューにチェックマークを入れておきましょう。
- 読み込んだ画像を選択した状態で、画像トレースウィンドウのプリセットを「デフォルト → カラー(低)」に変更、もしくは左から3番目のモザイクアートのようなアイコンを選択します。
- その他にもプリセットを使ってベクター画像に変換することができます。それぞれの効果は以下の通りです。
自動カラー | 画像からポスタリゼーション画像を作成する。 |
ハイカラー | 高い精度のフォトリアリスティックなベクター画像を作成する。 |
ローカラー | 単純化されたフォトリアリスティックなベクター画像を作成する。 |
グレースケール | 画像をグレー階調のベクター画像に変換する。 |
白黒 | 画像をモノクロのベクター画像に変換する。 |
アウトライン | 画像を黒いアウトラインに単純化する。 |
- 画像トレースウィンドウのカラーの数値を変更するとベクター画像の色の精度を変更することができます。
- 詳細パネルを開くとさらにベクター画像のパスやコーナーの数などを調節することができます。詳しくは Adobe のドキュメントを参考にしてください。

パスに変換して、加工しやすくする
- 「オブジェクト > 画像トレース > 拡張」を選択すると画像をパスに変換することができます。
- また、パスをすべて選択した状態で「オブジェクト > パス > 単純化」を行うと余分なアンカーポイントを削減することができます。

ベクター画像(SVG)で書き出す
- 「ファイル > 書き出し > スクリーン用に書き出し」から出力ウィンドウを表示します。
- データ形式をSVGに変更し、書き出しましょう!

前回の記事と今回の方法をマスターすることでイラストから3Dモデルを簡単に作成することができます!つくった3Dモデルはワールドクラフトストアで販売してみるのもよいですね。