Audio Sourceを使うとワールドにBGMや効果音をつけることができます。
設定を工夫すれば一定の範囲にだけBGMを流したり、場所によって異なるBGMをつけることができます。
ワールドにBGMが流れるようにする──Audio Sourceの作成
まずはBGMの音源ファイルをインポートしましょう。
clusterはJASRACおよびNexToneと包括契約を行っているため、ご自身で用意した音源等の場合のみ利用者側での個別の契約や利用料の支払いが不要になります。
こちらの機能の利用のためにはclusterへの登録が必要になります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
- mp3, wavなどの音源ファイルをUnityエディターのProjectウインドウにドラッグ&ドロップするとインポートされ、Unityで使えるようになります。
- 続いてワールドにAudio Sourceを作成します。
- Hierarchyを右クリック、または上部メニューのGameObjectからAudio>Audio Sourceを新規作成してください。
- Audio SourceのInspectorで、Audio Clipの項目に先ほどインポートした音源ファイルをドラッグ&ドロップで設定します。
- また、必要に応じてLoopの項目にチェックをつけ、音源がループ再生されるようにもしておきましょう。

これでワールドにBGMを設定できました。
Audio Sourceの詳しい設定についてはこちらの記事も参考にしてください。
一定の範囲にだけ聞こえるようにする
初期設定のままではワールド全体にBGMが聞こえますが、設定を変更すると一定範囲内だけにBGMが聞こえるようにすることができます。
- まず、シーン上でAudio Sourceの位置をBGMの聞こえる範囲の中心にしたい場所に移動します。
- Audio SourceのInspectorで、以下の項目を設定しましょう。
- 「Spatial Blend」を1(3D)に
- 音源とプレイヤーの距離や位置関係が聞こえ方に反映されるようになります。
- 「Doppler Level」を0に
- ドップラー効果による音の変化を無効化します。
- 「Spread」を180に
- 音の広がりです。180度にすると左右から均等に聞こえるようになります。
- 「Volume Rolloff」を「Linear Rolloff」に
- 「Min Distance」を音が小さくなり始める距離(m)に
- 「Max Distance」を音が完全に聞こえなくなる距離(m)に
- Min DistanceからMax Distanceの間の距離で線形に音量が減衰するようになります。
- 「Spatial Blend」を1(3D)に
こうすると、Audio Sourceを置いた位置から一定距離までの範囲内にだけBGMが聞こえるようになります。
聞こえる範囲は球状になります。複雑な範囲にしたい場合は同じAudio Clipを設定したAudio Sourceを複数設置するなどの工夫が必要になります。

場所によって異なるBGMを設定する
上記の一定の範囲内だけに聞こえるAudio Sourceを、Audio Clipを変えて複数作成してみましょう。
聞こえる範囲が重ならないように位置を離して設置すると、それぞれの音源に近づいたときに異なるBGMが聞こえるようになります。

アスレチックを進むごとにBGMが変化したり、部屋を移動するごとに異なるBGMが流れたりすると、ひとつのワールド内でも変化が出て楽しくなります。
反響音エリアをつくる
反響音にできるAudio Reverb Zoneという機能を使えば、同じ音でも違った雰囲気にする…ということもできるかもしれません。
おすすめ設定はこちら
また、こちらの記事では音のおすすめ設定を紹介しています。設定項目が多くて分からない……という方はまずは参考にしてみてください。
見た目やギミックだけでなくBGMも工夫してみましょう!